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禁じられた中世魔術(中編)

2017/07/28 23:56



自分の願望が、そのまま現実になる力。

それを手に入れたオリバーは有頂天。
人生詰んだ冴えない45歳独身男が運命を大逆転させたのだ。
まさにこの世の春だった。

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何から何まで自分の都合のいいように
未来を操作してゆこうと考えた彼は、
気に入らない人物に怪我をさせるどころか
徹底的に破滅させることも、
平気で行う
ようになってしまった。

だが、

彼はあくまで一般人であった。

知識を積んだオカルティストでなければ、
経験を積んできたウィッカ(魔術師)でもない。


そんな常人が、不満の憂さ晴らしに
手に入れた力を振り回すのは

導火線に火のついたダイナマイトを
何も知らず、また
どうなってしまうか知ろうともせずに
握ったまま、喜び笑いながら振り回しているのと
全く同じ
ことなのだ。


オリバーは、ただ儀式をやって未来を覗き
念じれば未来が簡単に変わるのを
面白おかしく楽しみながら
やってのけるのが習慣となった。

“その力”が、
いったい何処から・・・

何処の誰が与え、操作しているのか

微塵も考えずに。


そして、

“それ”を知る日は
ある日突然やってきた。


何度も繰り返し同じことをやっていると
人間には油断という隙が生じる。

オリバーも違わず
「慣れ」が緊張感を薄くし
ある夜の儀式で、つい手順を誤ってしまった


手順の間違いはすぐに気づいたが
数分様子を見ても特に何も起こらなかったので
気にせず、
あとはいつもの通り未来を覗き見、念を投じて終了。

これまでと同じく、
後は今夜に儀式で念じた未来が
現実になってくれるのを待つだけ。

・・・の、はずだった。

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ところが、ベッドに潜り込み
眠りに入ってまもなく・・・とにかく真夜中だった。

突然、

バーン! という音と共に
ドアが勢いよく開いたのである。

大きい音に驚いて飛び起きたオリバーは
そこで信じられない光景を目にする。

たくさんの、部屋にある小物が
空中を浮いている
のだ。

床やデスクに置いてあったものばかりじゃない。
棚やチェストに入れておいた物まで
いつの間にか勝手に出てきて
空中をふわふわ浮いている
のである。

ひぃ・・・、と声にならない声を出し
怖さのあまり震えながらもベッドを出ようとすると
それまで浮かんでいるだけだった品物が
一斉に、まるで獲物を見つけたかのごとく
オリバー目がけて
猛スピードで次々に襲ってきた


とっさに布団を被り、ぶつかる衝撃を避けても
ピッチャーが投げる硬球が当ってるようで
痛みが大きく、次々と体中に痣が出来あがる


オリバーにぶつからない物は
壁や床、ドア、窓などへ
四方八方好き勝手にビュンビュン飛び回っては衝突、
音を立てては壊れ
、また別の物が戸棚から出てきて
飛び回る・・・。

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最初のうちは夜だけですんでいたが
一週間経たないうちに、朝であろうが昼であろうが
遠慮なしに怪奇現象は起こるようになり

激しさも増してゆく。

物が飛び回るだけでなく、やがては
誰もいないのに何人もの足音や
誰かの息遣いが聴こえ、叫び声が家中に響きわたったり
いきなり強い悪臭が漂ってくる
など、
時がたつごとに
ますます怪奇現象は酷くなっていった。

毎日毎晩、引っ切り無しにガチャン!ドスン!バーン!と
大きな音をさせるのに痺れを切らし
隣の住人が騒音を止めるよう文句を言いに行った際に
ようやく事のあらましが発覚する。

オリバーの家中の凄まじい散らかりぶりと
壁や床などの破損、そして体中に痣を作り
擦り傷切り傷だらけになったオリバー
の酷いやつれ方を見て
近所の住人が、近くのカトリック教会へ相談。

オリバーから一部始終を聞いた司祭は
事態の重大さを知る。

これは典型的で、しかも
悪魔や悪霊が憑依した場合に現れる
しつこく強力なポルターガイスト
だった。


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この件に関わった
ニュージャージー州の一司祭は
こう説明する。

「魔術における力の源は、
ほとんどが悪霊からもたらされるものです。
訓練を受け、経験豊かな魔術師であれば制御は可能でしょう。
しかし本を読んだだけで実行し、稀にそれが成功したとしても
悪霊を制御できない一般人がやったのなら
結果はどうなるか、お分かりのはずです。

悪魔や悪霊は、必ず見返りを要求します
ボランティアとは無縁の世界の住人ですからね。


オリバーは、鏡に未来を見せ
未来を捻じ曲げ運命を変えてくれるのが
何者なのか、また、
なぜ自分に協力してくれるのか、を
まったく考えようとしませんでした。

悪魔や悪霊の真の目的は、
とてつもなく高い見返り・・・代償です。

人間の魂です。

生まれながらに神の愛が内包されている人間の魂

悪魔にとって最高の好物なのです。


オリバーに念を飛ばされた人物めがけて
降りかかっていた災難が
儀式の手順間違えをきっかけに
今度は彼へと、一斉に災難が向かっていったのです」


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とりあえず、様子を見に
オリバーの家を訪問した司祭は
あまりの惨状に言葉を失い、
聖水を用いた御祓いも全く効果が無かったため
悪霊退治&エクソシストのエキスパートに協力を要請


その人物達は司教でも司祭でもない。
ペア――
夫婦の霊能者であった。

エド・ウォーレンとロレイン・ウォーレン。

特にエドは、悪魔学の権威であり
悪魔祓いを行うカトリック教会が、唯一公認している
優れた研究家
でもあった。

すでに
1万件以上の心霊事件に関わってきた実績を持つ
霊能者夫婦は
オリバーの件を教会から依頼されると
すぐに事の重さを見抜き、総ての予定をキャンセル。

急遽、オリバーの居住地である
ニュージャージーへ向かったのである。



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禁じられた中世魔術(前編)

2017/07/27 23:27



オリバーは詰んでいた。

シケた仕事、
飯を食ったら無くなっちまうみみっちい給料、
ローン返済で酒も満足に飲めねえ。
遊ぶどころか女もいねえ。

人生なんてクソくらえ。

毎日そんなことを思いながら
ただ生きているだけの生活にウンザリし、
帰宅してゴロ寝していた
ある夜。

仕事場の女どもが話していた
“オマジナイ”のやり方を思い出した。
確か、鏡にルージュで目を描き
それを枕に敷いて眠ると
好きな彼氏の本心がわかるという・・・
そう本に書いてあったとか言ってた。

くだらねぇ、とは思ったが
考えてみれば、図書館はタダで使えるし
ヒマつぶしにはなるか。

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オリバーは予定も無いので
次の休日、州立図書館へ行き
気ままに本棚を見まわっていたが
“魔術・心霊”関連の本棚に目が止まった。

オマジナイってのは、占いか?
あれ?魔法だったか?フン、どっちにしたって
霊じゃないってことは解るんだがね。

シニカルに口をまくりながら
女が手に取るような表紙は恥ずかしいから、と
まったくの興味本位でシブくて重厚な感じの
分厚い魔術書を2,3冊選び、その場で読み出した。

その中に、
『未来を映し、自由に未来を操作する魔術』
というものがあった。
読んでみると、
それはどうやら“鏡”を使うらしい

しかも気持ち悪い生贄とか生き血を用意する必要は無いし
金の掛からない物ばかりで出来るようだ。
“必要なのは集中力と根気です”
とある。

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信じたわけではなかったが、
本当に叶ったらラッキーだし
毎日の時間つぶしに丁度いいだろう、

そんな軽い気持ち
オリバーは早速、その中世魔術の一つである
儀式に取り組む
ことにした。

キャンドルを立て
毎晩、鏡に向かっていた。
何日かすると、まるで自分が
水晶玉を覗き込む占い師のような気分になってきた。

面白くなり、続けてゆくうち
なんとなく習慣になってしまい
まったく苦にならなくなった頃


不思議なことだが
ボンヤリとした影法師が
鏡の中に見えるようになってきた。


日を重ねるにつれ、
さらにその影は輪郭がはっきりし、
動作もシャープで活発に動き回り
ながら
オリバーの目に映るようになったのだ。

こうなると人間、やる気が出るし
欲も湧く。

オリバーもご他聞にもれず
毎晩使う鏡に魅入られて儀式にのめりこんでいった。

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そしてある日、
カメラの焦点が合ったような、
クリアな映像が彼の目に飛び込んできた。
音が無い以外、完璧なビジョン

見たことの無い情景を
無音映画のように眺めることが出来たのだ。

いよいよ魔術効果を彼が実感したのは
この映像を見た数日後、
まったく同じ場面を
目の前の現実で、見た
ときだった。

こうしてオリバーは
この魔術――
鏡を使うスペキュラム系の中世魔術――
完全にはまり込む
こととなる。


自信を持った彼は驚異的な集中力を発揮。

半年たたないうちに、
自分が見たいと要求する、未来の情景を
自在に映し出すことができる
ようになった。

万能感に満たされ有頂天になった彼は
今までのつまらない人生、あらゆるトラブルや
周囲への不満など、
すべてに対し鬱憤を晴らすべく、
魔術で得た力を、使い始める。


自分の嫌いな人物や自分を嫌う人物へ、
陰湿さと執念深さをもって。


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後に、彼はこう言っている。

「こんなことが信じられますか?

魔法の鏡に、自分の大嫌いなヤツが映る。
そいつが階段を昇ってる場面が出てくると、
俺はそこで、すかさず、
“その階段から落ちろ!怪我して苦しめ!!”
と念じるだけ。


そうして、もう一度確認のために同じ儀式を行い
階段から落ちている場面が鏡に映れば
そのとおりになる
んです。
数日後には、必ずね。


本当なんです。

本当にそのとおりになるから、俺は止められなかった」。



そうして彼は、
鏡の魔術に嵌っていった。

どのような結果になるかも、考えずに。




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メイドが起こした騒霊現象

2017/07/26 22:14


1867年、7月3日。

米国マサチューセッツ州の広いお屋敷に
アイルランド系の少女が
住み込みのメイドとして雇われてきた。

だが、このお手伝いの少女
メアリー・キャリク
屋敷で働くようになってまもなく
怪奇現象が多発する
ようになった。

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お屋敷には
奉公人を呼ぶためのベルが
家中に設置されていたのだが、

このベルが誰も押してないのに勝手に鳴り出し
あまりにちょくちょく鳴り出すので
仕方なしに修理を頼み、工員が来るまで
接続を切ったままにしておいたのだが
信じられないことに、電気が流れてないはずのベルは
ずっと鳴り続けていた。


そのベルは、天井に近い
高さ約12フィート(約360cm)の所に据つけられていたが、
メアリーと一緒に
他の奉公人達もいる状態ですら
勝手に鳴り響いていた。

つまり、
誰も悪戯などしていないのは
屋敷内の誰もが確認している
のだ。

またあるときは、

メアリーが重い石の台に
お茶のトレイセットを置こうとしたら

突然、その石台(重さは約50ポンド:約23kg)が
ビョン!と飛び上がって

置く寸前だったトレイに当り、
木製で出来た丈夫なトレイは真っ二つに割れ、
派手な音を立てて高級なティー・セット・・・
陶磁器類が払い落とされ
ものの見事に砕けてしまった。

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ショックで驚き
身動きを忘れたメアリーの前で
さらにその直後。

今度は彼女は勿論、誰も触っていないのに
重い石の台は再びジャンプするように飛び上がり、
今度はそばの床へ
ドスン!!

大きな音を立てて勢いよく落ち、

二つにパックリ割れてしまった。

その後も電気系統類の不可解な故障や
食器や用具類の物品が、
メアリーの周辺で意思を持つように動いたり壊れたりするので

10代前半だった少女メアリーは
眼前で起こる数々の怪奇現象に耐え切れず、
とうとうヒステリー状態となる

睡眠中は引っ切り無しにうわごとを言い、
神経性の発作を頻発するようになってしまった彼女は
約2ヵ月後の9月18日に精神科へ入院、
療養生活となった。

だが数年後、
幸いにもメアリーは健康を取り戻し
別のお屋敷ではあるが、
再び住み込みのメイドとして働くようになった。


以後、彼女の周りで
ポルターガイスト現象が起こることは
一度も無かったという。


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この事件は
1868年に米国マサチューセッツ州で
実際に起こったもので

当時の流行月刊誌
『アトランティック・マンスリー』
にも掲載された怪奇現象である。


ポルターガイスト
よく知られている怪奇現象の一つであるが
未だに明らかな原因が解明されていない

ポルターガイストにおける調査で
世界的権威として知られた、
M.グロス氏いわく

「ポルターガイストの説には、主に二つあります。
一つは、人格の一部が外面化したもの。
たとえば、極度の緊張状態にある人間に起こるもの。
もう一つは
人格の外面化と外部の力とが合わさって起こるもの。

心霊や未知の世界に属する存在からの
我々には理解できない力――― 、
などが加わって、騒ぎが起こるケースです」


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M.Grosse (1919.03.06.–2006.10.14. England)

このメアリーのケースも

親元から離れ、不安な気持ちで
初めて奉公先での仕事についたことで
強く緊張した
10代前半の少女が
ヒステリー性を発揮して現象を引き起こしたのか?

それとも

ポルターガイストを引き起こすような“騒霊”が
精神的に未成熟な彼女に取り憑いて

数々の騒ぎを引き起こしたのか?


挙げられるのは推測だけで

結局、
他のポルターガイスト現象と同じく

ハッキリとした原因は
分らずじまいである。



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月にまつわるアレコレ

2017/07/24 21:23
夏休み、始まりましたね!

それにしてはこの2,3日、天候がイマイチ
(でも直射日光が軽減されてホンのチョビっとだけ
気温が低くなってくれてるのは個人的にありがたや〜
皆様、体調は如何でしょうか。
今晩は海丈です。

さて、19・20日の連日で
天上から強めのパワーが降り注いでいた
ので
鋭敏な感覚を持つ方は、
少々、体調不良を感じた
でしょう・・・と
2日前に記しましたが(→コチラ
それが終わったにも拘らず

昨日23日
・・・ン?体調が思わしくない??
という方がいらっしゃったと思います。

実は昨日も、
天上からパワーが降って
いました。

これは19・20日のエネルギーとは別物で、
23日(日)は新月に乗っかったパワーでした。

画像


占星学かじってる方は理解が早いと思いますが、

昨日の獅子座1度の新月
(0度なんですが、小数点以下繰上げで1度扱い。)
ただでさえ太陽が本拠地に帰還してカッカしてるのに
重なった新月度数の意味が「野心に駆られて男の頭に血が上る」
という、かなりなアレ

さらに争いにカッカする火星も同じ獅子座にいますから
この7月新月は、いつもより
パワーが少し強めに降りてました。

“理性ほぼ無視”な、そーですね・・・たとえれば
大き目のガスバーナーでできた冠を被って
熱気浴びてる並みの新月でした。
(うわぁもう、打鍵してるだけでゲンナリ・笑)

そんな質を持つ新月でしたので
23日が過ぎた今日も、鋭敏感覚者は
昨日に引き続き、まだ少し


頭痛がしたり、肩こりや
集中しようとしても出来ないボーっとした状態、
または重ったるい感じの眠気。

(19・20日の天上パワーとは質が違うので
足や腰への負担は無いと思われます。)


これらの症状が続いているでしょう。
月が獅子座を去る、明日25日の21時過ぎには
だいぶ楽になって
いる
と思いますよ。

症状が当てはまった方、もう少しの辛抱です!
できれば、睡眠(10分仮眠でもいいのでとにかく多く)を
普段より多めに取って
水分(水がイチバンです)をチビチビ含みながら
明日の夜9時までやり過ごす
のですっ
さあガンバレ
(海丈もだよ!)


・・・ということで。


せっかく新月うんたらと記しましたので
今日はちょこっと
月に関するお話などを。

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日本って、月に対しては
とても良心的・・・親しみを持った国ですよね。

特に電気が行き渡って、電灯が発達する前
日本人は月齢サイクルを重視
新月から次の新月までの29日、その1日1日に、
いろいろ意味づけをしていた・と言います。

また、
民間宗教として【月待ち】があります。

特定の月齢の日を
“忌み籠もり”の日と決めて
人々は集まって飲食を共にし、月の出を待って
共に拝み、祈りました。


この名残として伝わっているのが
皆様ご存知、【十五夜】
なんですよ


実は【月待ち】信仰のグループは
かつては幾つもあって
それらのグループは“講”と呼ばれていました。

で、その名前には
それぞれ「月齢」の数字を頭に付けた講が多く

『十六夜(いざよい)講社』
という講名であれば、
“月齢16日目に集まる講”、グループだという
意味を示していたのだそうです。

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「夕刻、西の地平線に三日月が姿を見せたら
豆、または豆腐を供えて拝めば
脳の病が治る」


という、
日本独自のジンクス

元をたどれば
【月待ち講】が、元にあるものなのです。



それでは本日はこれにて。
ご覧頂き、very感謝 ありがとう!

またね〜





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遺跡に潜む恐怖(後編)

2017/07/24 00:01


その夜、
トロイ遺跡の観光をたっぷり楽しんだSさんは
ある夢を見た。

レンガや建物の崩れた破片、石が散乱している
遺跡の広場。
トロイ遺跡の一部、円形状の広場の
ほぼ中央に自分は立っている。
だが突然、
人間の背丈ほどあろうか、と思うくらいの
大きな翼が自分の頭上めがけて突進してきた。

「うわっ!」

ビックリして手で頭をかばいながら

鳥の翼にしてはデカすぎないか!?

そう思って改めて目を頭上に向け
攻撃してきた鳥の正体を確かめようと
用心深く見つめた。

すると、空中には・・・

人がいた。

人が何人も空中に浮かんで
自分を見ていた。


いいや、もっとよく見ると
背中に翼の生えている人間――、

いわゆる、
“天使”だった。

画像


しかし
その天使の風貌は、少なくとも
Sさんの知っているような天使ではない。

何しろ、その天使たちは


筋骨隆々でたくましく、
何も着ていない裸体であり
優しくて綺麗な顔には程遠い、

耳まで避けた口、
唇から鋭くはみ出している長い牙、
血のように赤く光っている、つり上がった目・・・


悪魔!? と思ったが
夢の中の天使たちは、コウモリのような黒い翼ではなく
白い羽でできた翼
だった。


だが、絵画などで見る天使と同じなのは
それだけだ。

恐ろしくて、
走ってその場から逃げようとするが
恐怖のあまり体が強張って足が一歩も動かない。

何人いるのか判らない
悪魔のような、天使に似た怪物が
頭上からSさんを次々と襲ってくる。

画像
source by/www.dailydesigninspiration.com

そしてもっと恐ろしかったのは
その夢の中では
怖くて目をつぶってやり過ごそうとも
まぶたを閉じていても、何故か?
自分を襲っている怪物たちが、ハッキリと見える
のだ。

「やめてくれぇ!助けて、助けて!殺さないで!!」

おまけに
必死で叫んでも、声が出ていないのだ。

今にも殺されそうになり、
だがその場を動くことが出来ないSさんは
ただ屈みこんで
頭を両手で必死にかばいながら
声にならない悲鳴を、ずっと上げ続けた
・・・・・・


そんな酷い悪夢に襲われ
眠ってもまた眠っても2度3度と目が覚めて
ちっとも満足に眠れない。

やっと落ち着いたのは
ホテルの窓に朝日が差し込んできた
早朝であった。

しかし幸いなことに
異変があったのはその一日だけだったので

出張を終え、日本に無事に帰ってくる頃には
そんなゾッとする恐怖も
仕事の忙しさにかまけて忘れてしまった。

画像


だが、1週間後に
現像された1枚の写真を見て、嫌な気分になった。

トロイ遺跡に転がっていた
レリーフ(浮き彫り)が描かれていた、かけら

写真は一杯あったのに
何となくそれを写した1枚が気になって
拡大鏡で そのレリーフをよく観察してみると

羽をつけたような、天使に見えるが
つり上がった口を大きく開けた怪物のようなものが
模様のように並んで
いた。


あの悪夢に苦しんだ恐怖を思い出し
全身鳥肌が立ち、寒気に襲われたSさんは

「縁起が悪い!」

と、その写真をビリビリに破いて
ゴミ箱へ投げ捨てると
眠気が強くなるように酒を一杯あおって
布団へもぐった。

アルコールのおかげで10分たたず眠れたが
だが、明け方になって
再びあの怪物に襲われる夢を見だした。

画像


しかも今度は、
あの怪物がさらに大きくなって
写真を捨てたゴミ箱から
蜂のように飛び出して猛スピードで
Sさんを襲う
のである。

目が覚めて、震えながら
今度はゴミ捨て場まで行き、写真を捨てたが

そうすると
今度はゴミ捨て場からSさん目がけて飛んでくる、
さらに一段と大きくなった怪物が
集団で何度も自分を襲ってくる
夢を見る・・・。

悪夢に襲われ続けたSさんは
その日から、眠っていない勤務中でも
怪物に襲われる幻覚に悩まされる
ようになり、
とうとう会社を退職。


ノイローゼ状態になり、
帰郷しても症状が芳しくならないSさんだったが

心配した嘗ての同僚が
付き合いで行ったある霊能者の講演

勇気を出し思い切って、閉演後にスタッフへ相談。

そのスタッフは、彼が真剣なのを知って
霊能者へ会わせてくれた。

その霊能者は、友人を通して
Sさんの状態がすぐ分かったようで
「本当ならご本人から話を詳しく聞きたいのですが
今は少し難しいようですね」

と、前置きすると

「・・・日本じゃないですね、これは。
そのご友人、どこか海外旅行に行きませんでした?」


続いてズバリと言って来たので
驚いた友人は
「何で分かったんですか?」と訊くと

「だって、羽が生えてるから。
天狗以外だったら、日本じゃないです」


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堰を切ったように、
その同僚はSさんから聞いた悪夢や怪物、
トロイ遺跡にあった破片の写真の事を詳しく話した。

霊能者は説明する。

「このマッチョな天使、善天使じゃないんです。
天使には“善天使”と“堕天使”がいて
善天使は私達がよく知ってるエンジェル。
堕天使は、神に逆らって
地獄に落ちた悪魔のことを言う
んですが・・・

この怖い顔のマッチョは、
その中間・・・とでも言えばいいんでしょうか。
時間的に表現すると

神に反逆した直後の、
“完全な悪魔になりかけの、天使だったもの”


羽がまだ白くて
コウモリみたいな黒い羽になってない
ですから。
でも顔がもう・・・うう、見たくない!
怖かったでしょうね、その人・・・。」



友人は、
そこまでの話をSさんに伝えると

Sさんは泣きながら決意し
薬がよく効いている落ち着いた精神状態の時、
友人と一緒にその霊能者を訪れた。

「なりかけの堕天使とはいえ、完全な悪魔ではないから
理由無く観光してる人間を襲い、
病気になるほどとり憑くはずは無いんです。
Sさん、そのトロイ遺跡で
何か感心できない行動をしませんでしたか?
つばを吐いたりとか・・・」

霊能者に質問された瞬間、
光が当ったような感覚でハッとし
Sさんは遺跡で用を足したことを思い出した。

そしてそのことを話すと・・・

「そうでしたか。
人間の事情だから仕方ないですけど、
彼らには関係ないことですからね・・・。
おそらく
用を足した場所が、昔は聖なるポイント・・・
神殿とか儀式を行う場所だったかも知れません。

原因はそのあたりでしょう」


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そう言って、

霊能者は用意しておいた、
シーツより大きい正方形の白い布を
Sさんに頭から被せた。

そして

彼の足元で香を焚き、
煙ごと自分をすっぽり覆って私がいいというまで
香に包まれていて下さい、
と指示。


涼やかな鈴の音が何回か響いた後、


もういいですよ、と言われて布を取ったときは
Sさんの顔色がすっかり変わっていた。


煙を長時間浴びていたとは思えない
Sさんの健康的な表情を見て友人が驚き、喜んだ。


相手が外国の霊で、それも古代宗教がらみだから
日本の浄霊方法は効果がありません

このお香は“木香(モツコウ)”と言いまして
紀元前から
お清めや御祓いの儀式に使われていた
ものです。
昔のアラビア産と違い中国産ですが、
上手く効果が出てよかったですね


そう言うと、霊能者は
あと数日間の用心のために、と
何かあった時は焚くよう教え、
適量のモツコウをSさんへ手渡した。

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しかしながら、その日以降
Sさんは幻覚や悪夢に悩まされることが無くなり

1ヶ月経たないうちに通院を終えた。

外出も人に会うことも平気になり、
明るさを取り戻したのである。

同僚には悪いと思ったが、
元の会社は悪夢に悩まされた思い出があるので
そのまま地元の会社へ就職。

現在も、元気に働いている。



これは

1990年代後半にあった
出来事である。







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遺跡に潜む恐怖(前編)

2017/07/22 20:54



ギリシア神話上で、有名な一話に
トロイア戦争がある。

ギリシア軍が、10年間にわたる戦争の末
難攻不落のトロイ城壁を破るため一計を案じ
巨大な木馬を作って
トロイ軍を内側から攻撃するのに成功、
長い大戦争に、ようやく終止符を打った・・・という話。

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日本人もよく知っているこの話は、
最初は誰もが神話という作り話でしかない・と
世界中で認識されていた

ドイツの武器商人であったシュリーマンが、遺跡を発掘。

神話上の作り話と思われていたストーリーが
実は歴史上で本当にあったエピソードだったのだと
証明して見せた。

そのトロイ遺跡は
現在のトルコに存在している。

トルコ絨毯を仕入れに来た、日本商社に勤めるSさんも

史実だったという神話のロマンに魅かれて
休日、強い日差しの中、バスを乗り継ぎ
自分の目で直接、偉大な遺跡を確かめに来た。

・・・ところが。

よく知らない人にありがちなのだが、
ローマやギリシャなどの遺跡のように
古代神殿の骨組みが点在している観光地とは違い、

トロイ遺跡は
目に付くような城砦や建物も無く
かつてのガレキや古ぼけた昔の建築石材が
ゴロゴロ転がっているばかりで

期待とは打って変わって、とても地味な遺跡だ。

画像

Sさんも、ご他聞に漏れず、
期待ハズレで、かなり落胆した。

「俺が憧れてたトロイって、こんなとこだったのか・・・」

それでもせっかく来たのだから、と
張り切って持参してきた一眼レフを手に取り
歩いてみると、

結構距離がある広い遺跡には
雑然と掘り返されたまま放置状態のところや
逆にきちんと壁や通路が整理されているところも遭って
なんだか統一感の無い遺跡だなぁ、と感想を漏らしながら
所々でシャッターを押してゆく。

画像

季節は5月半ばといえ、
日本と違い、乾燥した日差しが強かったせいで
暑さに負けじと水分を多く取りすぎたのか
歩き回っているうち、Sさんは尿意を覚えた

だが、だだっ広い
雑然とした印象の観光地には
当たり前だが、気の利いた近距離に
トイレなど設置しておらず・・・


ちょっと人が隠れるくらいの高さがあった
壁の裏へ回り、
周囲に注意しながら失礼と思いつつも
その場で用を足してしまった


画像

そしてまたアチコチ歩き
シャッターを押しながら探索してるうち

腰が重くなり、疲れたかな?と
背を伸ばして空を見上げた時。

何かがいきなり、
Sさんの視界に飛び込んできた
のである!

一瞬、翼が目に入ったので
鳥か!?
と思ったが、「わっ!ぶつかる!!」と
自分をかばってとっさに閉じた目を
ソロリと開いたときには、
何もいなかった。

視界を覆うほどの羽を持つ鳥だったら
少なくとも何らかの羽音くらいはするはず

・・・でも、そんな音は一切しなかった。

道端の草花さえ揺れていない無風状態なのに
考え直してみれば
生き物が顔近くまで近づいてきた音が
まったくしなかった
のだ。


「・・・・・・?」

キョロキョロと空や周辺をしばらく見回したが
結局、それから何も無かったので

きっと急に背伸びしたせいで
立ちくらみかなにかを起こし、錯覚でもしたんだろう、と
Sさんは、そう軽く片付けて
その日、一日観光を終えた。

画像


イスタンブールのホテルに帰った彼は、
観光の適度な疲れもあり
いつもより早めにベッドへ入ったが

異変が起きたのは、
その夜であった。



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パワーバランス調整の動き

2017/07/22 08:18


うだる猛暑の盛り、皆様いかがお過ごしでしょうか。
おはようございます海丈です。

さて

一昨日は最大震度4、昨日は震度3と
関東方面は地震が発生
しておりますが

実はそれと連動するように、
19日&20日は
はるか天上から、強めのエネルギーが
地上に降り注がれて
いました。


その影響で、鋭敏な方は
19・20日の2日間、

特にバテたとか体調不良・・・というわけでもないのに

(足首より下部分・または膝)や腰が痛くなったり、
妙に強い眠気や
集中しにくいボーッとした状態になりっぱなし、
または悪夢を見た
―――


これらのような感じ・症状、だったでしょう
お疲れ様でした。

昨日からほぼ通常のエネルギーになってますので
もう大丈夫ですよ。

先週末あたりから、
ちょっと地上の(っていうか日本の)
パワーバランスが狂いがちになっていたので
その調整のため、ホンのちょっと
強めのエナジーが降り注がれてた
んです。

画像

で、その補助・・・と言いますか

さらに調整を促すために
“ゆり戻し”現象
が起きました。
それが20日21日の地震です。

(例えばTV等の箱物メカが調子悪くなったとき
人間ってバンバン叩いたり揺らしたりして
何とかその場で直そうとしますよね?それと同じです。)


“パワーバランスの狂い”って何ですか?
と訊かれそうですが、
説明がちょっと長くなりますので
かな〜り大まかに説明いたしますと

“集合無意識層の乱れ”なんですよ。

今、日本の世間サマでは
前回の更新内容でもチラと記しましたが
女性性の力の、陰の面』が強く出すぎていて
それに引っ張られる形で、
大多数の意識が善くない方向へ傾いてしまっていまして。

画像

動画発信で、夫を酷く攻撃している女優さんや
某女性国会議員がスパイ疑惑を晴らすため?
ようやく戸籍発表会とあいなりましたが
公開した戸籍コピーが実は限りなくニセ物くさいお粗末さで
2重国籍どころか4重国籍疑惑爆増する結果になったり、
ちょっと前の都議選直後、
都民ファの女性党首がいきなり引退、
その引継ぎで混乱を招いたり、
某女性国会議員が、秘書に対し
強度の暴言暴力行為で問題になり
入院という名の逃亡処置で一時的な世間逃れする、etc・・・

これらの情報は
もともとネガティブな内容ですから、話題になれば
関心を寄せて引き込まれ加わった大衆の
大規模な集合意識が加勢し
さらに悪どい加工
が成されてしまう
ワケなんですわ。

そしてどれも日本本州の関東中央・・・
“永田町界隈”
でのこと。

なので、
成り行きとして自然と、ゆり戻し作用であれ何であれ
本州関東の土台がグラつくという地震
結果として出ましたけど

まぁ、さすが…と言いますか

やはり政府中央は、【守り】が大きいですよね・・・。
随分前から分かっていましたが
日本の現首相、
かな〜り優秀な・・・ウーン・・・そーですねぇ・・・
ここでは一応、『参謀』と表現しておきましょうか(苦笑)
ハッキリ言わないのは勘弁して下さいナですけど

とにかく、

本当に優秀な『参謀』の守りがありますので
この程度の揺れで済んでいますし、
被害が無い。
(今、首相ご自身の運勢が弱目になっていますが
それも大丈夫。今回は乗り切れますね。)


今現在、日本のパワーは
『火』が若干強い。

“女性性の陰(ネガティブ)”・・・いわゆる
ヒステリー状態で汚れた水パワーを和らげようとして
『火』である男性的なパワーが強めに出ています。

バランスを取ろうとしているんです。

画像



そして、20日の夜、
私の元には、和歌が降りてきました。

酷暑にも金烏羽ばたく瑞の風 波の随に 雲の随に 

(酷い暑さでも神の鳥は羽ばたいてめでたい風を送ってくれる 
波のなりゆきに 雲のなりゆきに)


金烏(きんう)
神話に出てくる、三本足の
黄金に輝く太陽の御使い神鳥のこと
です。
太陽・・・
『神火』の象徴としてこの和歌では詠まれています。

画像



関東では、21日から強めの風がふいています
太陽の『火』力を応援するように。

天から降り注がれるエネルギー
大地が揺れて調整
暗く荒れた水を蒸発させ散らすような男性性の火
火力を増し、また、散らし運び去る 風。


まことに
天の御業は素晴らしく、尊いものです。


画像


ご拝読下さり、ありがとう
今日は全く違うネタを更新しようとしたのですが
なんとなくこのようなことを
つらつらと記してしまいました。

自分的に悔いが残りそうなので(笑)

本日のうちに
もう一度別のをUPさせて頂きますので
お暇であれば、またお越し下さいましネ

ではでは




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自動書記 海丈録@

2017/07/20 01:13


自動書記(Automatic writing)
スピリチュアル関連では
比較的知られている能力の一つ
で、

簡単に説明しますと

本人の意思とは無関係に手を動かし
文章や絵を書く能力

自動書記で現れる内容は、
小説・詩・絵画・譜面などの
芸術一般にわたっている
のが主な特徴です。

手を動かしているときの状態は
能力者によってパターンが違ってきます。

多くは本人(能力者)の意識はハッキリとしているが
手が勝手に動いてゆく
・・・というもの。
または変性意識状態に近い半トランスで行う人や
全く意識の無い(本人は完全に眠っている)
フルトランス状態で発揮するタイプもいます

海丈は、よくあるパターンの
意識ハッキリ手が好き勝手に
ペンを走らせるタイプの自動書記です。

今年に入ってから、いきなり
この能力が開いちゃいましたよ

きっかけは期待はずれでございましょうが
手がカーッと熱くなったり痺れたり強張って動かなくなったり
とか巷によくありがちな
ドラマチックな展開があって始まったとかでは
ちーぃとも無くってですね

なんとなく・・・だったんですよ。

本当に、ただ何となく
ペン立てに入ってるメモ書き用ボールペンを持って
弄ってるうち、広告の裏にシャシャシャーと
何も考えずペンを走らせた。

それがきっかけ。
始まりでした。

今回は最近の、
比較的分かりやすい形で出たものを
ご紹介させて下さい。

紙やペンの消費がバカにならないので
ペンは100円ショップ購入のボールペン、
紙は使わなかったデイリーノートの白紙部分などで
間に合わせています。

なので、2つの黒ペンだけの画像は
カレンダー数字や賭け線が入っておりますが
そういうワケですので御了承下さいませ


書き始めの最初は、大概こんな感じで
適当なぐちゃぐちゃな線描きで始まります。
こうしているうち、早い場合は
1分経たないうちに、
遅くても5分以上は経たないうちに
手が勝手な方向へ動き始めます。

画像


そして書いている最中、
ペンでは描かれないけど
映像や言葉が浮かんでくる場合もあります

そういう時は、走り書きですが忘れないように
急いで端にメモっておきます。

この時も
まだ絵のモードに入ってない段階で

『小花』
『五弁の小花』
『舞っている』
『きれい』


と殴り書きしてあり、
小花の形を大まかにメモってあります。

そしてぐちゃぐちゃと細かく書いていた線が
急に緩やかなカーブを書き出しました。

分かり辛いでしょうが、

数字の「8」を横にした「∞」無限大のマーク
通称“インフィニティ”マーク
です。

数秒後、言葉が来たのでメモ。

【今は絹のように解ける時】
【どこまでも解けて広がる】


このメモ書きをした時、手が止まったので
終わり?と思いましたが
直感で「あ、まだ続く」と分かって
別ページで再びペンを置くと、さっそく描き始めました。

それが、これです。

画像


5〜6回、インフィニティマークを書いてましたが
いきなりまた線が、
ごらんのようにグルグルと
螺旋などを書きながら細かく動き出し、
このような絵になりました。

描いてる最中に
映像も同時に視えて
まして、
その様子を簡単にメモってますね。

「左手を胸にあててる」

この画像では大雑把な顔ですが
視えた映像では、
とても優しく伏目がちで微笑んでいる お顔でした。
男か女かは分かりませんでした
左手周辺が、とても明るく輝いていたので
その光で?
まぁとにかく、細かく視えませんでした。


そして降りてきた言葉は

【ハートを大切にしなさい】

この言葉は、3回以上、大きく伝えられました


2017.07.10.14:04
に降りた自動書記です。

で、このままではなんですので
今回は皆様に分かりやすいよう、
清書してみました〜

画像


背景はこのようなピンク一色ではなかったのですが
(小花もね;)
『これでいい』と言われましたので
こんな感じに仕上げました。
誰に言われたんですかとか突っ込むだけムダでっせ


この自動書記で伝えられたことは

“女性性の、正・善・陽を大切にしなさい”

というものです。


女性に生まれたという、それだけで備わっている力
“感”なんですよ。


“感”は、もちろん“情”がつくと
“感情”という言葉
になりますが

あなたが今、胸に抱いている感情は、
愛情ですか?それはハートですか?
ハート(愛)を大切にしなさい


ってことなんです。

“女性性”を強めるため、
その言葉と共に
美しく微笑んだ女性のような姿を現したんです。

感情といっても、
大きく分けてポジティブ(正・陽)
ネガティブ(負・陰)がありますが

女性性のネガティブ(負・陰)を
現在、丸出しにして世の中を驚かし騒がせている

かつてきれい好きキャラで成功し、お掃除ブームを呼んだ
女優さん
がいらっしゃいますよね?



盛んに騒がれたのは、
丁度、今月の10日前後あたり
でしたよね。

TVまったく観ない海丈でさえ、webのポータルニュースで知り
あんぐりビックリ致しましたよ・・・(汗)


ですので、

この自動書記が知らせてきたのは
一番分かりやすい意味としては、まず、

ハートを大切にしない行動は、
本人だけでなく、周囲の誰一人として
何一つ得しないし不幸が伝染してゆくだけですよ。
だから、ハートを大切にしなさい


ということなのでしょう。

本当はもっと深い意味が含まれているのですが、
それを説明しだしますと
この自動書記のさらに
一週間以上前からの自動書記画まで添付したうえで
解説してゆかなくてはなりませんので

今回は、とりあえず
この解釈の説明だけで、ご容赦!

それでは、また。

ご覧になって下さり、ありがとうございました
皆様、よい夢を。

おやすみなさいませ〜



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「うかび」の啓示「まとう」の信 (後編)

2017/07/18 21:23


神がかる前の千代子は

夜なべの縫い物仕事を夫の知らぬ間にし、
家計の不足を補いながら
夫の名前で実家へ仕送りをしていた。

夫からは終始
極々僅かな生活費しか渡されず、その中で
「食事は常に三品揃えろ!」との横暴に従い
自分の分は削ってでも夫につかえ、
徹底して物を大切に使い、非常につましい生活を送った。

その様は、

ボロ屋や紙クズ屋からでさえ
「あそこの家で物を買っちまったら雑巾にもなりゃしないよ」
と馬鹿にされるほど
だったという。


画像


それでも彼女は
いつも身だしなみを良く整えていた。


帯をきれいに太鼓に結び、
丸髷をきちんと結った千代子は
いつ見ても
たいそう魅力的な姿であったという。


神がかりがあった当初、
彼女は戸惑い、自分の身を案じた。
生活苦で気が狂ったか?
それとも病気になってしまったか?
・・・と。

“神から降りてくる啓示”
千代子が言うところの『うかび』に逆らったり
無視したりすると、
実際、体に猛烈な痛み
が走り


これは神ではなくて、狐か何かに
取り憑かれたのではないか?

そう一人泣き、悩み、
葛藤にあがいた。

やがて彼女が神秘的な力を現し
透視や予知・治癒や霊感が良く当る、と評判になったが
そうなったらなったで

救いを求めて来るならまだしも

呪術の依頼や金銭物品の無心、
世間からのからかいや非難、
警察からの強い監視と干渉、
さらには、妻に出て行かれた形となった夫からの
謂れの無い罵詈雑言やウソ話、何通もの非難の手紙

等などが、後から後からやってくる。

大勢多数の支持者や弟子を得る一方で
それと同等の、
ある意味“苦行”とも言える経験
常に受け続ける人生
であった。


画像


1925年1月6日。

享年37歳で、心臓弁膜症により
深田千代子は帰天


生前、彼女には
教団を作る意思は無かったが
千代子の死後、
直接教えを受けた弟子達によって
その修行法や教えが継がれてゆくことになる。

1925年、円応法修会が設立。
1948年に千代子の一子が立ち、宗教法人円応教となった。


深田千代子の教えた信仰対象は

『まとう』

と呼ばれた。


その対象は神仏だけでなく、
先祖代々や友人知人の魂・霊・そのまた御先祖、
人生の先々でお世話になった人達や、ご縁の繋がり等

つまり、

信仰対象は“各自の自由”とする、
汎神論的なもの
であった。



そして
彼女が特に強く説いた教えは、

「善悪の見極め」と「誠」


画像



37歳という、
人生の半分にも満たない、短い命の道ではあったが
大阪を中心に西日本各地を伝道活動しながら
書簡、自叙伝、行場日記を綴り

残している。

『神の使いし女、世の中の道具』

として

『うかび』という天啓
『まとう』という信仰


この二つを忠実に生きた

人間的な魅力溢れる
波乱の人生を歩んだ、女性神秘家であった。



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「うかび」の啓示「まとう」の信 (前編)

2017/07/17 22:57

1887年(明治20年)10月3日。

兵庫県氷上郡小川村(現・丹波市)に
一人の女児が誕生した。

名を千代子という。

病弱な母と
近所の氏神を熱心に信心するが
商売がどれも破綻して生活力に乏しい父。

そんな両親の元に生まれ、
11歳に母が病死してから兄弟達の世話や家事に追われるという
子供らしい時代をすごせなかった幼年期だったが
成人した暁には、呉服屋の番頭の夫と男の子を授かり
ひと時のささやかな幸せを得た。

画像


だが、その夫は
商売の旅先で金品を取られた上
毒殺されてしまう


失意の中、千代子は乳飲み子を抱えながら
父親と共に飲食店を経営。
そこで2度目の夫(内縁)と出会う。

地方公演の花形役者で活弁士という
見てくれ良いが、収入少なく遊びは派手な新しい夫
に対し
父は嫌悪感をあらわにする。
仕方なく千代子は息子を置いて
夫についてゆき、大阪に居を構えた。

口より先に手が出る亭主関白の夫は
少しの稼ぎを殆ど遊びに使い込み、生活が苦しい千代子は

それでも残してきた長男のために
仕送りとして裁縫などで夜なべ仕事にせいを出した。


そして彼女が31歳、
1919年、4月
ごろ
のこと。

突如、フッ・・・フッ・・・と
いろんな事が、心に浮かぶことが多くなり

それがまた不思議なのだが
心に浮かんだり、
思ったことが まったくそのまま
思い通りになってしまうという体験
をしてゆく。

最初は戸惑ったが、それ以上の事は何もないので
夫には黙ったまま過ごしていたが

それから約3ヵ月後の
7月16日。

画像


夜なべをしながら見上げた月が
あまりにも美しかったので、
半ば無意識に「ありがたい」と手を合わせたところ

合掌した手が上にあがり、

続いて


『神の使いし女(め)として、世の中の道具といたす』


との言葉
が、
頭の奥で響いた。


この直後から4日間、
千代子は睡眠も食事も取らず

いわゆる“神がかり”状態は続いたという。


しかも、
これだけでは終わらなかった。

いきなり夫の良妻であることを止め、
何事も神から下される啓示に従って動くようになる。

神の啓示を
彼女は「うかび」と呼び


その「うかび」を行動の基本として、
厳しい行へと身を投じていく。


やがて彼女の霊力は
“円手町(えんでちょう)の偉い神様”
と世間で評判となり、
昼夜を問わず、多くの人が押しかけてくるようになった。

それが仇となって
近所から苦情が出、家に居辛くなった他、
国家神道以外の宗教に対して
厳しい監視の目があった時代
のせいもあり

警察からのきつい干渉や、
物見高い人々の中傷・非難が昂じて

大阪西円手町の家を去り、
彼女の支援者や支持者の家を転々とする生活
余儀なくされた。

そしてこの生活は、
約5年半にも及ぶのである。


画像
(Chiyoko Fukata 1887.10.03.-1925.01.06. JPN
/pht by www.ennokyo.jp)


だが、そんな苦境の中でも

深田千代子は
独自の修法と霊感で多くの奇跡現象を現し


大阪をはじめ、西日本各地で
伝道活動に入るのである。



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P.H.の偉大な業績(後編)

2017/07/17 00:00

1969年6月下旬。

フルコスは、
ミシガン州イプシラティに降り立った。

陰惨な殺人事件が2年間にわたって起こり続けているのに
いまだ容疑者さえ特定できない警察に匙を投げ、

地元市民達が有志団を結成し
藁をもつかむ思いで
数々の犯罪事件を解決に導いた実績を持つ
ピーター・フルコスの能力に頼ることにしたのである。

画像


事件の始まりは
最初の死体が発見された1967年8月7日。

夏休みで探検ごっこを楽しんでいた少年達が
朽ちた農家の裏手で、腐乱死体を発見する。

首や胸を20回以上メッタ刺しにされ、両手両足は切断、
引き裂かれたドレスと下着を僅かに残していた遺体は
M.フレッツァ、18歳。
東ミシガン大学の学生
であった。

1年後、
犯人どころか容疑者や目撃者さえも見つからないまま
第2の犠牲者が発見される。

排水口修理業者が、胸に47箇所の刺し傷と
陰部を原形とどめないほどに切り裂かれた
無残な女性の遺体を発見。
J.シェル。同じく、東ミシガン大学生

それから1年待たず、第3の遺体は発見された。
小さい子供と母親が墓地周辺で
レインコートに覆われた人間大の不審物を見つけた。
22口径小銃で頭を撃ちぬかれた銃殺死体だった。
J.ミキサー、東ミシガン大学生

そのわずか4日後、
工事現場監督が、濡れ落ち葉で注意深く隠された
裸の遺体を発見。
M.スケルトン。16歳の少女は、
胸部に縛られた跡、胴体にみみず腫れや切り傷が散らばり
頭蓋骨は頭部の判明が不可能なほど粉砕され、
膣には無造作に木の枝が差し込まれているという
酷く無残な姿で見つかった。

続いて1ヶ月たたず
またしても少女が遺体で見つかる。
D.ベイソン。農場経営者が発見したその死体は
黒い電気コードで銃殺され、腹部と陰部は
鋭利な刃物で切り裂かれていた。
彼女は、まだ、13歳であった

第6の犠牲者は、2ヶ月過ぎず発見された。

学校帰りの男子達が近道しようと
横切った野原でつまずいたのが、
その哀れな遺体だった。
A.E.カロム。東ミシガン大学生の彼女は
喉を切り裂かれ、胸部と陰部には40以上の刺し傷、
挙句、22口径弾丸で頭を打ちぬかれ
半分にも満たない人生を、
強引に奪われてしまったのだ。

画像
当事件での、6人の犠牲者達。(名称略)
(pht by H.D.Collection)



6人目の犠牲者が発見されてから
2週間弱で要請を受けて招きに応じ、
参じたフルコスに対し、市民有志団は積極的に協力
警察・担当刑事達も
「公には認可できない捜査だが、できる限り協力は惜しまない」
と申し出てくれた。



6件の遺体発見現場を小さく記した地図を広げ、
フルコスは語り始める。

「犯人は・・・、彼は、年寄りではない・・・25,6歳・・・いや?・・・学生か?
童顔だ・・・だが、非常にインテリだ・・・夜間部のある大学・・・
体格は筋肉質で・・・136ポンドぐらいだ・・・バイクに乗っている・・・」

これを聞いた刑事達は、
腰を抜かさんばかりに驚いた。

犠牲者の多くが東ミシガン大学女子学生と
大学近隣住民であることから
大学生を有力容疑者として絞っていた
からだ。

興奮した彼らは、フルコスの言葉に勇気付けられ
数々の死体発見現場写真を
すぐさまフルコスへ提供し、見せた。

「・・・この朽ちた農家・・・中で犯行が起こった・・・あ?・・・違う?・・・
ああ、違う・・・被害者はここにいなかった・・・そうか、そうだ・・・そうだ、
ここは犯人の本拠地だ・・・獲物をここから見張って・・・狙っていた・・・
彼は今でもこのあたりにいる。この家にはいないんだが・・・
だが、このあたりをバイクでうろついている・・・」

他にもフルコスは、各現場写真から
周囲の景色・転がっていた物・発見者の詳しい容貌や
遺体の様子など、マスコミや市民にも閉ざしていた情報を
事細かに、その場で語った。

フルコスの能力に脱帽しすっかり信用した刑事達は、
さらに彼から

 ・刑事達が尋問した中に犯人がいること
 ・最後の犠牲者が出た後、犯人は捕まる

 (透視した時点で、もう止められないとフルコスは言った。)


ことを告げられる。

これ以上の犠牲者は我々がくい止めて見せますよ!
とフルコスへ語った刑事は、
だが、そんな希望の言葉がむなしく散ったことを
まもなく知るのである。

画像


最後の犠牲者は、やはり
東ミシガン大学の女子学生だった。

K.S.バイネマン。18歳。

胸に火傷の跡があり、陰部には無残な歯型が
いくつも残っていた。
恐らく犯人が何度も噛み付いたのだろう。
死因は窒息死とみられた。

彼女の遺体が発見されたのは、

フルコスがこの猟奇連続殺人事件を
透視・予知をしてから、約一ヵ月後
の事であった。


犯人は、驚くことに
地元州警察、一警官の身内であった。


「記録を再度検証し、ファイルを洗いなおせば
真犯人が浮かび上がるはずです」


最後の犠牲者に付着していた細かい髪の毛が
容疑者を一人に絞るまでに至り、
フルコスの助言どおり
記録や証言などのファイルを見直すと


その容疑者は、窃盗・強盗の常習歴があって
他の学生名義クレジットカードを盗用しているという、
とんでもない青年だった。
また、最後の犠牲者の少女をバイクに乗せて
デートしているところを数人に目撃されていたのだ。

犯人の名は、
ノーマン・J・コリンズ。

黒っぽい髪で筋肉質の引き締まった体型と
ハンサムなバイク好きの、女子にもてていた
東ミシガン大学の、れっきとした学生であった。

裁判により、彼は有罪となり
最低でも
20年の刑を科せられる
判決が下った


画像
当事件の裁判で証人喚問の時を待つフルコス。
(Peter Hurkos/pht by H.D.Collection)



フルコスがこの事件解決に関わるまで
一つの証拠はおろか、目撃者さえも出てこなかった

恐るべき猟奇連続殺人事件は、

彼が予言した
最後の犠牲者が残してくれた数本の短髪と
大学内の目撃者
によって

一挙に解決、

犯人逮捕が成就されたのであった。



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P.H.の偉大な業績(中編)

2017/07/15 21:04
第二次世界大戦が終わり
少しずつ人々が娯楽にも目を向ける余裕が生まれてきた、

ある日。


読心術のショーを見に行ったフルコスは、
やおら会場で突然立ち上がると
大きな声で、こう断言した。

私のほうが、あなたよりもずっと
人の考えていることを当てられる!

あなたの手品は、私にとって退屈しのぎにもならない
つまらない三流ショーだ!!」

画像


会場内で、ざわつく周囲の観客達と
また、いきなり観客の一人から
「三流」だの「つまらんショー」だの揶揄され
困惑するステージ上の読心術師を尻目に

なおもフルコスは敢然と言い放つ。

「今、あなたのポケットには、
グレタという女性からの手紙が入っている
はずです。
その女性は、あなたの行く先々へとあなたを追いかけ
たった今も、この会場に来ている!
それは、あの人です!!」

フルコスは、一人の女性を指差す。

突然見知らぬ観客の男から
迷いなく指をさされ
おろおろし、今にも泣き出しそうな顔になってゆく
観客の一女性と
ステージ上で固まっている読心術師。


やがて読心術師は激しく狼狽しはじめると
舞台袖で助手として控えていた、彼の妻がツカツカと
ステージに登場

その場で読心術師である夫の上着ポケットを探り
入っていた紙片を取り出すと
間違いなくそれは“ラブレター”であることが判り

浮気が発覚。


あっという間にステージ上で夫婦喧嘩が勃発――
という、

全く別の意味で
大盛り上がりのショーとなった


画像
(Peter Hurkos /born Pieter van der Hurk 1911.05.21.-1988.06.01.:the Netherlands)

こんな経験を伴い、フルコスは
自分の才能を使って、ショー舞台・・・
ステージ活動で生計を立ててゆこうと決意する。


派手なショー活動に負けない、
フルコスが発揮するESPがもたらす
高的中率を誇るショーが話題
となってゆき

そのおかげで、一方では

行方不明者や犯罪者の捜索で
協力を要請される
ことが増えていった。

勿論、高い成功率は言わずもがなであった。



そんな彼の評判は、
国境を越え海外にも及ぶ。

アメリカで、
ある著名な医学博士(後に超心理学者ともなる)が、
2年前から心霊現象を研究しようと計画を練っていた。

自身も、大カフナ(ハワイの伝統的な魔術師)の認定者であり
米国メーン州に国防総省のバックアップを受け
“円卓財団”を設立、
1950年代にはCIAのマインド・コントロール計画に協力し
政財界や軍につながる幅広い人脈にものを言わせ、
世界的超能力者ユリ・ゲラーや
有名女性霊媒アイリーン・ギャレット、
伝説的な心霊手術師ホセ・アリゴー
など
錚々たる超一流の人物達を招き、スピリチュアル関連の研究に
生涯没頭した人物―――


A.プハリッチ博士。

画像
(Andrija Puharich/Henry Karel Puharić 1918.02.19.-1995.01.03. USA)

派手な舞台でも気おされなく発揮される透視能力、
それだけではなく、
警察の犯罪捜査にも快く応じ、実績を残し積み上げ
名実共に、超感覚能力で成功を収めている
オランダの超能力者―――
ピーター・フルコスこそ
自分の実験に一番ふさわしいと、判断。

1948年、彼は正式にアメリカへと
フルコスを招待する。


それから約2年間、
フルコスはプハリッチ博士の要請に応じ
自国とアメリカを往復する生活に甘んじていたが

その間、
アメリカのマスコミも、フルコスの実力を
認めるようになっていったこともあり

持ち上げられる形で、
フルコスは生活圏をアメリカへ移したのである。

彼がアメリカへ移住してからも
ショーや警察への協力姿勢は変わらず
あでやかに業績を残してゆくが

その中でも、
もっとも彼の名を知らしめた犯罪解決・・・

後に、
警察だけでなくマスコミや協力した住民達でさえ

『実際の犠牲者だけでなく、
一体、この先何人の未来ある命を救ったことか!』


と、感謝をもって
フルコスを賞賛した事件がある。

画像


6人もの、
しかも10代の女子学生ばかりが猟奇的に惨殺されるという
当時ミシガン州で起きていた、
おぞましい連続凶悪殺人事件


ちっとも進まない警察の捜査に
業を煮やしたマスコミや、
地元住民からの有志による切なる要請を
フルコスが受ける形で、解決への道のり
が始まった。

フルコス自身でさえ
「自分にとって、最大の偉業だった」
と後々まで語る
ようになる、


“Panic on Campus”
(恐怖のキャンパス)



そう名づけられた

連続猟奇殺人事件解決の、幕開けだった。




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P.H.の偉大な業績 (前編)

2017/07/14 22:20


1941年7月10日。

第二次大戦中のオランダで
レジスタンス活動をしていた30歳の男性

ゲシュタポに追い詰められ
梯子へ登り屋根をつたって逃げようとしたものの
梯子のてっぺんで足を踏み外して落下

肩の骨折と脳震盪を起こし
4日間、意識不明に陥った。


脳外科手術が行われ、オペは滞りなく成功。

彼は一時的な失明状態のまま意識を回復したので
軽い混乱を招いたが
数日程度で視力の後遺症も癒え、落ち着きを取り戻した。

まだ小さかった子供を近所の友人に預け
毎日見舞いに来ていた妻は
少しずつ回復し普通に会話が出来るようになった夫に安堵しながら
病院へ通う毎日だった。

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ところが、ある日の午後。

いつもの通り病室を訪れ、顔を出した妻を見た途端
夫は突然取り乱し、興奮した声で

「早く帰るんだ!息子を助けるんだ!
息子を預けている家が、火事になっている!!」


いきなりそう怒鳴られた妻は吃驚し、
急いで家へ戻った ――― が。

火事はおろか、
何事もなくご近所は平和そのもの。


いやだわ・・・。
私もバカよね、主人の剣幕に押されてつい慌ててしまったけど
サイレンの音すら響いていなかったのに
よく考えもせず、こんなことして。
それにしてもあの人、今頃になってまさか、
脳の後遺症・・・とか出てきたのかしら・・・?
それとも、息子を預けている友人が嫌いだから
あんな言い方したのかしら?

尋常ではなかった病室での夫の様子を思い出しながら
とりあえず息子を預ける家を別に頼むことにした

不安がよぎる心中を押し隠し、
健気に振舞い、毎日の見舞いを欠かさず
病院へ通い続けた、

だが、
その5日後

以前、子供を預けていた家は
原因不明の突然の出火により全焼

あっけなく焼け落ちてしまったのである。

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これをきっかけに

彼が病院へいる間、こうした突発的な出来事が
頻繁に起こるようになってゆく。


たとえば、

朝の検診で病室に入ってきた看護師を見るなり
彼は言う。

「いつも良くしてくれてありがとう。
ちょっと不愉快かもしれないけど落ち着いて聞いて欲しいんだ。
通いは電車だよね?でも、そのいつも乗る電車に気をつけて。
大事なスーツケースをなくしてしまうかもしれないから」。

ベッドに横たわっている30男の患者が発した言葉を
冷静に聞いていた看護師は直後、目を見開きながら、
こう答えた。

「今朝、スーツケースをなくしたんです。
・・・・・・どうして知ってるんです?」。


そして、彼の隣のベッドの患者。
彼より若い、20代前半の少々スレた・・・つまり、
ヤサグレた雰囲気を隠そうともしない、態度に問題ある若者だった。
彼を見舞いに来るのはいつも父親。
母親や恋人・友達などは一人も訪れない。

ある日、見舞いに来た父親へ
つっけんどんな冷たい態度と言葉を浴びせた若者へ
彼は語る。

「きみ、自分の言動を振り返ってみたまえ。
君の父さんは、今、世界が戦争で物資も金もひもじい中、
自分が死んだ後、いざという時
何かの足しになるように・と、形見のつもりもあって
懸命に働いて、君へ腕時計をプレゼントした。

本当に一生懸命、
君の知らないところで2つ3つ、仕事を掛け持ちして。
とても立派な腕時計だっただろ?
ところが君は、その立派な素晴らしい腕時計を
サッサと売りさばいて金に換えて遊んでしまったね?

そんな君が、毎日のように見舞いに来てくれる父さんを罵倒する。
何を考えているんだい?
批難して文句しか言わない君は、何も知ろうとしないじゃないか」。

それを聞いた父親は、静かに涙ぐんでいた。
そしてベッドの息子は、
最初こそ隣の男を激しく睨みつけていたものの、
話が終わって、横でうなだれ小さくなっている父を見てから
静かにこう言った。

「その人の話、本当なんだ・・・。ごめんなさい・・・父さん」。

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ひそやかに
病院内で彼の透視や予言が評判になりつつある頃、
ようやく退院となった。

時を置かず彼は、
大怪我の体験にも怯むことなく
再び、レジスタンスに参加。

戦争の激化と共にレジスタンス運動も活発になったが
活動に参加してくる人たちの中には
スパイ
(ナチス・ゲシュタポ側)も多く、
それが各地のレジスタンス活動を
大きく妨げる原因の一つ
であったが
彼のグループは難なく、その問題をクリアしていた。

何故なら、一瞬で彼が
本当のレジスタンス志願者かナチスのシンパなのか
正確に見抜き
、判断していた
からだ。


実に見事な
一つも間違いがない、完璧な透視であった。


画像
(Peter Hurkos / Pieter van der Hurk
1911.05.21.-1988.06.01.:the Netherlands)Pht add by:R.Moody


彼の名は、
ピエテル・ハン・デル・フルク
(Pieter van der Hurk)。

30歳のドイツ系ペンキ職人だったが
事故により、強い脳震盪を起こしたのがきっかけで
超感覚的知覚能力(ESP)を発揮


後に
レジスタンス活動時に使っていた名前
ピーター・フルコス(Peter Hurkos)と改名
し、

戦後、
自らの特殊能力をもって

大々的に
世界の表舞台へと立つことになるのである。




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大きなのっぽの古時計〜ただしカナダ版に限る〜

2017/07/12 18:45

カナダのマニトバ州、ウィニペグに住むステファン。

彼の家には、
とても立派な振り子時計があって、近所で有名だった。

その時計は

グランド・ファーザー・クロック(おじいさんの時計)
と呼ばれ、
高さ6フィート(約183cm)以上ある、木箱入りの床置き大型振り子時計。

代々、男の血筋が受け継いできたというこの大時計が
ステファンは誇りだったし、自慢でもあった。

毎週土曜日の午後は、
必ず時計のほこりを払い綺麗に拭き、ぜんまいに油を差し。
そして毎晩、ぜんまいをきちんと巻いたか確認してから
就寝するのを習慣としていたほどだ。

「こう大切に扱えば、ずっと狂わずに動いていてくれるのさ」

と、満足そうに微笑みながら。

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しかし物である時計と違い、
生命ある人間にはいずれ寿命が来る。

ステファンが72歳で死んだとき。

不思議なことだが、
彼がたいそう愛し手入れしてきた【グランド・ファーザー・クロック】も
まさに、ステファンの死の瞬間と共に
ピタリと止まってしまった
のである。

針は、彼が死んだ時刻を指したまま
二度と動かなく
なった。


奇妙な現象ではあったが、家族は特別恐れることも無く
ごく自然に心が納得し、
修理するのは何だかふさわしくないような気がするね・・・、と
ステファンを偲んで、そのままにしておいた。

もしかしたら、彼には
時計を受け継ぐべき息子も男孫もいなかった
というのも
時計が止まってしまった原因かもしれない・・・
と思いながら。

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彼の妻であるモリーは、家の場所を取るだけで
ただの飾り物となってしまった動かない大時計を捨てはしなかったが
さりとて別段 手入れすることも無く、
時々ふと眺めては、夫との思い出に浸り
静かな毎日を過ごしていた。


さて、ステファンの死から約1年後。


ある日突然の事だった。


モリーが外出から帰宅し何の気なしに時計を見ると
なんと、動いているのである。

【グランド・ファーザー・クロック】が!

家を出るときには、まったく動いてなかったので
(針は移動していなかったし、音もしていなかった)、
どうやら再び時を刻み始めたのは、
外出中のようだった。

驚いたモリーは
あわてて隣人を呼び、一緒に時計を調べてみると
針は長い間止まっていたところから
ちょうど10分動いていた
のが分かった。

隣人もびっくりしたが、とりあえず
モリーと落ち着いてお茶を飲みながら、
1年間、誰も弄っていないのに、なぜ時計が突然動き出したのか
ソファに座って、話し合っていた。


その時、電話が鳴った。


出ると相手はモリーとステファンの末娘、
ロリーの夫からだった。


『ハロー、お義母さん!
さっき・・・15分前になりますけど、
あなたの初の男孫が誕生しましたよ!!』



通常なら、娘の安産と孫の誕生に
間髪いれずモリーは喜びの言葉を上げるだろうが
この時は少々違っていた。

何故なら、

その場にいた隣人と、驚きに目を剥いた視線を合わせ
例の大時計を見つめてみると・・・

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なんと、

【グランド・ファーザー・クロック】の針は
動き出してから
15分が経過している
ことが分かった
のである!



 ――― Oh my goodness!!


モリーと隣人は、興奮のままに何度もつぶやいた。
それは、特別な 神の祝福を感じた瞬間であった。


ステファンの死後、
時計を継ぐべき男系の血筋が不在だったが

まるでそれをかき消すかのように
または、ようやく生まれた一族の男児を祝うかのように

新しい主の誕生と共に、
自然と意思を持つべく、再び時を刻み動き始めたのだ。





持ち主が死んで止まってしまったという時計の話――、は
比較的よく聞かれる話
ではあるが、

これは逆に

“命の生誕と共に動き出す時計”という、
ちょっと変わった

C.ガードナー博士が調査した、20世紀の実話である。








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従兄弟のジョンはコノウトリ

2017/07/11 21:20
夫の研究職のため、
一緒に南アフリカへ移り住んだマーガレット・リー。

仕事内容は主に、トランスケイ地方の伝道団体病院で作業療法を指導すること。
マーガレットも時折、助手として参加していたが、それが無いときは

家猫ティビーと
荒削りの分厚い石壁に小さなカップボードが埋め込まれたリビングルームのある、
草葺屋根の丸い一戸建ての家で
のんびり遊ぶのが常だった。

ある日、
マーガレットはソファでお茶を楽しみ
猫のティビーは窓の下枠で、
大人しくひなたぼっこをしていた時だった。

家の周囲は見渡すところ乾燥した埃っぽい無人の荒野なのだが

エンジンの音もしてないのに、いきなり
ドアをノックする音が響いた


それに驚いたのか、
おっとりした性格のティビーが反射的に窓枠から飛び降り
すごい勢いで部屋から走って出て行ってしまった。

ティビーの走り去った後を目で追った後、
マーガレットは

「お客様かしら?珍しいこと・・・。
それにしてもエンジンの音がしてないからまさか歩いて来たのかしら?
お隣さんまで何キロあるか知れないのに・・・?」

と、少々いぶかしく思いながらも
いまだに続いている「ゴン、ゴン」というノック音にせかされ
「はい、お待たせして・・・」と言いながらドアを開ける。

・・・ところが、

開けたドアの向こうには
砂埃の舞う乾いた土があるだけで、誰も――

人っ子ひとり、いなかったのである。


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この時から
謎の“ドアノック現象”が始まった。


最初は「何かに取り憑かれてしまった!」と思ったリー夫妻だったが
ノック以外の現象が起こっても
それは本人たちに害がまったく無いことが判り、

しかも
パターンが決まっていたので、
まもなく夫妻はその怪奇現象に慣れて
しまった。
もちろん、猫のティビーも。

そのパターンとは、こうだ。


霊がドアをノックする。

そのノック音に応じて誰かがドアを開けると、
霊が入って来る。
霊の姿は見えないのだが、
足を引きずるような特徴のある足音が聞こえるから
入ってきたのが分かるそうだ。

その不自由そうな足音は、ドアから入ると
ソファへ移動して、一端そこへ座る。

それからやがて立ち上がり、
埋め込み式のカップボードへ移動。

そして再び、ソファへ戻って座る・・・。


他に激しい自己主張をするわけでもなく、
さりとて派手な霊現象が起こることも一切無い。


画像


飽きもせず
毎回変わらずこのコースを繰り返すだけなので
返って奇妙に思ったマーガレットの夫は、
地元の知り合いへ、この話をしたところ

「ああ、カップボードが壁に入っている家だろ?
足の不自由な幽霊だというんなら、そりゃ間違いなく
“従兄弟のジョン”


と言われ、
幽霊の正体を詳しく聞くことが出来た。


リー夫妻の住居となっている家には以前、未亡人が住んでいて
やがて彼女は死んだ亭主の従兄弟ジョンと再婚。

結婚生活は問題無かったが、
ジョンは部類の酒好きで、妻が酒を禁ずると
カップボードに隠して飲むようになった。

妻が何故ジョンの飲酒を嫌ったかというと、
2人の間には子供が出来ず、どうも妻は
夫の行きすぎた酒好きが不妊の原因になっている・・・と、
思っていた
らしい。

だが結局ジョン夫婦には子供が出来ないまま
“従兄弟のジョン”は世を去り
ポツンと残った空家
に現在、
リー夫妻が住んでいるということのようだ。


さて、幽霊の正体は分かったものの
リー夫妻は困惑するようになった。

“従兄弟のジョン”の話を聞いてから、数ヶ月たって
ドアノック音の回数が増え始め、


“従兄弟のジョン”が
やたら頻繁に出没するようになった
のだ。
(・・・と言っても、足音だけだが。)

相変わらず何の被害も無く、変わりばえの無い
決まったコースの音と出現だったが

「何か気に入らないのかしら?」
「ジョンが怒っているのか?」

と日を重ねるにつれ不安になっていたリー夫妻に、やがて
そんな不安を大きく掻き消す喜びが訪れた。

マーガレットが妊娠したのである!

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妊娠期間中も、“従兄弟のジョン”は
さらに活発に出没し続けた。

妊娠前とは比較にならない多数のノック音&出没回数が、
マーガレットには、まるで

生前、自分の子供を望めなかったジョンが
マーガレットと胎児を見守ってくれている
と思えた・・・という。


そう感じたマーガレットの思いは、
多分、正しかったのだろう。

何故ならば、

マーガレットが無事出産を終えた直後
“従兄弟のジョン”は、
パッタリと現れなくなった
からである。


一度も。


やがて子供の教育問題などもあり、
リー夫妻は母国イギリスへ帰国。

3年後にトランスケイの元職場を訪問する機会が出来て
夫妻はついでに、かつて住んでいたあの家を訪ねた


現在の住人夫婦から歓迎され、
お茶を楽しんでいた時。
その主人が、少し言いづらそうに口を開いた。

「あの・・・、奇妙なことを訊きますけど・・・。
そのう、ドアをノックされて開けても誰もいない、なんて
変な経験を・・・、そのぅ、あなた方が住んでいたときには
・・・あったでしょうか?」

リー夫妻は目を合わせた。

その方面の話は一切口にしていないのに、
現在の住人から同じ体験話を聞かされる
なんて
思っても見なかったのだ。

画像


ピンときたマーガレットは、一呼吸おいて
その主人にこう言った。

「奥様、きっと妊娠していらっしゃいますよ」

微笑みながら彼女に言われた夫婦は
「いや、それは私達も早く望んではいるのですが・・・」
と、子供を欲しがってはいるが
なかなかね・・・と、トーンダウンした口調で
やんわりと言葉を濁らせていた。

だが

驚くべきことに、9ヵ月後。

その夫婦に
子供が誕生したのである!


『奥様の言葉通り、
あの後まもなく妻の妊娠が判りました。
どうしてお判りになったのでしょう?
妻と共に驚き、喜びましたが
その後、幽霊のノック音と不可解な足音が多くなり
一時期、私達は不安になりました。
でも子供が無事生まれた途端、
不思議ですが幽霊は一度も来なくなりました
。』


あの不思議な幽霊“従兄弟のジョン”が出る家の住人から
元職場経由でリー夫妻へ届いたカードには、
そう記してあった。



これは、


1952年 南アフリカトランスケイ地区で起こった、
ちょっぴりユーモラスで温かい


そして、奇妙な実話である。



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