衰退期に現れた 大占星術予言者


プロの西洋占星術師を語っておきながら、
この人物の名を知らない人間は、モグリです

プロなのに、彼の名すら知りませんでした・というのであれば
馬鹿にされるレベルであり、勉強不足もいいところ(笑)。
鼻で笑われても仕方が無いですね


ウィリアム・リリー。
(W.Lilly. 1602~1681 英)

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1602年、イギリス中部のレスターで
貧しい小作人の子として生を受けた彼は
30歳をゆうに過ぎてから、占星術を学び始めます。

スロー・スタータと言えなくもありませんが、
しかしそれから僅か約10年で
大著書である『占星暦(アルマナク)』を出版。

この本は、世界的に衰退していた占星術を
大衆へ向け広く伝える目的もあってか
当時にしてはかなりの安価で売り出されました。

それも手伝ってか、この一冊は
1年間の発行部数が一万数千部超えという
驚異的な大ベストセラーとなり、
その内容は数百年経った現在も、まったく人気衰えること無く
絶えなく出版されています。



さて、
17世紀半ばのイギリスは、ピューリタン革命の真っ只中にあり
政治的に混迷していました。

それに合わせて、リリーは
次々とイギリス社会の混乱した行く末を予言、的中させ
大占星術師として名声を高めます。

議会派と王党派の対立、議会派の勝利を予言。
ピューリタン革命の勃発と同時に、はや「革命派が勝利する」と予言。
だがそれは一時的なものであり王党派(王政)は復活するだろう・・・
とも。

名高い占星術予言者・リリーの言葉に力を得た議会派は
その通り勝利を手にします。
・・・が、
革命指導者のクロムウェルが冷酷な面をあらわにし
独裁ぶりが頂点になった頃、大衆の不満が爆発。
王政復古となり、
これもまさに予言的中。

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彼のすごいところは、
その王政復古だけを言い当てたのではなく、
そこまでに至る道筋までも、的確に読み取っているところ


時代もあったのでしょうが、それでも
ワケ解らん難解な「詩」や
古臭い言い回しとか化け物が登場したりで
変に誤魔化されている文章などではなく

大衆にも理解できる
ごく普通の言い回しで予言を伝え、
しかも百発百中のごとき的中率だった、という
すさまじいまでの実力
にあります。


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さらに彼の名を
いよいよ不動のものにしたのは、
1665年~1666年に起こった、恐るべきペスト(黒死病)の大流行や
ロンドンでの大火災害・・・
この二大事件を、すでに10年以上前から予言しており、
それを的中させたこと。

そして
そのロンドンでのペスト大流行や大火事を予言、
天球図から正確に見立てていたリリー自身は、どうしたか・・・というと
自らの実力を疑うことなく、
さっさと田舎へ引っ越してゆき、
病からも火事からも、きれいに難を逃れ得たのです。


世の中にはいつの時代にもどこにでも
自称「予言者」は、あまたあれど

直接自分の生活に関する予言をして、それを
ことごとく的中させてきた人物は
本当に数少なく、稀有です


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大激動の時代に、
星読みという自らの実力によって危機を克服し
オカルティストでありながら、珍しくも天寿を全うした人。

ウィリアム・リリーの
占星術による予言・未来予知の実力は、

それほど傑出していたのです。