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みんなの「怪奇現象」ブログ


禁じられた中世魔術(後編−下)

2017/08/04 22:17

陽が傾き始めた夕刻前。

教会に非難していたオリバーが自宅に呼び戻され
エドとロレインに対面。

挨拶もそこそこに

「この鏡ですが・・・」

とエドが口にした途端、
オリバーは目に涙を浮かべながら
こう言った。

「俺にはどうすることも出来ない。
今こうして、その鏡を見てるだけでもう・・・
怖くて震えてくるんだ。
勝手な言い分だが、お願いです。
その鏡は、あなた達の手で処分してくれませんか」

クルスと聖母のメダイを身につけ
そう小さくなりながら言うオリバーを見て、
心から後悔し反省しているのがわかった二人は

「私達もその方が良いと思っていたのですよ。
わかりました。この鏡は私達が責任を持って
引き取りましょう」

画像


そう答え、早々に件の鏡を
車のトランクへ詰め込むと現場から発つ。
ニュージャージー州から
二人の家があるコネチカット州までは
数時間のドライブとなる。
夜になってからの出発は、なるべく避けたかった。

何故なら、
眠気という隙―― “気の緩み”との闘いがあったし
加え、なによりも
鏡の中へ一時的に封印された悪霊達は
完全に封印されてしまう前に
エドとロレインに対し、憎悪パワーの総てをぶつけ
挑んでくる
だろうから。

現場での死闘を終えたからといって
“ゴーストハンター”よりキツい
“デーモンハンター”という職業は
すぐリラックスできるような気楽なものではない。
それが体に叩き込まれているエドは
慎重にハンドルを操作し、自宅を目指す。

だがはたして予想通り

オリバーの家を出て僅か数キロ行かないうちに
最初の攻撃が起こった。

高速道路を走行中、
用心のために付け替えたばかりのラジアルタイヤが
いきなりバーストした
のだ。

突然のアクシデントに
車は安定を保てず、猛スピードでスピン。

幸いなことに、間一髪でどの車も避けてくれた
きわどい操作でどうにかスピンを停止させ
命を拾ったエドは、大きく息をつくと
ロレインと祈りの言葉を短く唱えて心を落ち着かせ、
休まず再び車を走らせる。

ぐずぐずしてはいられない。

予想を超える速さで仕掛けられた悪霊達の反撃に、
猶予を与えてはならない
のだ。
これは序の口だ。

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再びハイウェイを走行するエドたちの後ろを
10分もかからぬ内に、

今度は

大きなトレーラーが尾行するような形で
ピタリとつけて走っているのに気がついた。

その異様さをロレインが察知。
気をつけたほうがいいわ、とつぶやいた途端、
まるでその言葉を聴いていたかのように

大型トレーラーは強引に二人の車を追い越し、
行く手に立ちふさがった
のだ!

慌てたエドが、
クラクションを鳴らす。


鳴らし続ける彼の隣で、ロレインが叫ぶ。

「あなた、見て!」

のろのろ運転で立ちふさがるトレーラーは、
あろうことか、
緑色をした不気味なゼリー状の物質
後方目がけ・・・
エド達の車目がけて、大量にぶちまけた。


急停止も叶わず、もろ車にかかり
フロントガラスにへばりついた謎の物質は
粘着性が強く、視界を奪う。

ワイパーを動かしても なかなか拭えず
滲みながらも、やっと視界が利くようになった途端、

今度は左側から、
全く同じ大型トレーラーが現れた


そうして同じく緑色のゼリー状物質を
エドの車にだけ目がけて撒き散らした
のだ。

またもや付着した妙な物質のおかげで、
ハンドル操作がおぼつかない。

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「なんだ、このトレーラーは!?」
「何も書いてない真っ黒な車体なんて・・・、見てよエド!
ナンバープレートが・・・付いてないわ」

二人の緊張は、いやがおうにも高まる。

幻の車・幻の物質などではなく
ここまでハッキリと
現実に物質化した悪霊達の攻撃
ついぞお目にかかったことが無かった
からだ。

2台目のトレーラーが姿を消すと
また数秒で同じトレーラーが現れ、ゼリー状物質をまかれ
それが消えるとまた同じ型のトレーラーが
別方向から・・・

と、

実に合計6回も、

同じ大型トレーラー
ゼリー状物質を撒かれるという攻撃に遭い続けたのだ。

皆、同じ
真っ黒な車体の同型トレーラーで
ナンバープレートをどれも付けていなかった。


どう考えてみても、
人間の仕業ではない。

7回目にならないうちに
エドは安全策を取ることにした。

このままだと神経がもたずパニックを起こす。
ずいぶん遠回りになるが、ここはハイウェイを下りて
やり過ごすほうがいい、と判断したのだ。


高速で走れなくなったものの
信号待ち以外は淡々と流れるように車は走ってゆく。
二人の気持ちがだいぶ落ち着き、
1時間くらいたった頃。

すっかり日が暮れて夜となっていた、
暗い山道に入ったときであった。

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突然、猛スピードで迫ってくる
車のヘッドライトがバックミラーに写った。

一瞬、緊張はしたが一定の速度を保っていると
みるみる追いついたその車は
追い越し車線に入るなり、あっけなく
夫妻の車を追い抜いていってしまった

だが、ホッとしたのは
つかの間だった。

何故なら、その車は
車種こそは普通のセダンだったが
ボディが真っ黒だったからである。

不安が強まったロレインは、
とっさにナンバープレートを見た。

ナンバープレートは、さっきのトレーラーと違い
ちゃんと付いていた。
付いてはいたが・・・

何も書かれてない

ただの真っ白な板切れがくっ付いていただけだった。

「・・・あの車、ナンバープレートが・・・!」

ロレインがそう言うや否や
その黒塗りセダンは、急にUターン

まっすぐこちらへ向かってくるのが、
光る目玉のように迫ってくるヘッドライトで確認できた。

車間距離がぐんぐん迫ってくる。

あの迫ってくるセダンは
突っ込んでくる気


スピードがまったく落ちていない。

避けられるものなら、とっくに避けていた。
しかし、不可能だ。

今、エドとロレインの車は
二車線道路などではなく、
つり橋の上を走っている
からだ。

山の中のつり橋は、
一車線分の幅しか無い


フルスピードで迫る黒のセダンと正面衝突するか
避けて つり橋から谷底へダイブするか

どちらにしても
命が助かる選択肢でなく
正真正銘、絶体絶命の大ピンチ
だった。
猛スピードで不気味なセダンが正面から迫る。

堪えられず、エドが叫ぶ。

「よけられない!!」

絶望の声を彼が上げた、その時。


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『直進しなさい』


たった一言の、
優しいが
厳しさを含んだ
口調。


焦りと命を失う寸前の恐怖で一杯だったエドは

まるで涼風が通るように、
その不思議な声が自分の内に響いた瞬間
恐れを超える勇気が湧き起こった。

そうだ。
聖なる存在へ、
すべてを預けるのだ。

エドはブレーキから足を外し
逆にアクセルを踏み込んだ

黒の不気味なセダンと
スピードを上げるエドの車が、
お互いに全く譲らず
まさに正面から激突しようとしていた。

あわや衝突――、

その直前にエドは渾身の思いで、絶叫。

「聖ミカエルよ!我らを救いたまえ!!」

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エドがその言葉を終えた瞬間に
黒いセダンは、かき消えていたのである。

・・・そう。

あの不気味な黒塗りの車は、
幻だった
のだ。

魔の鏡は・・・封じ込められた悪霊達は、
夫妻が住む地元(コネチカット州)に入る前に
何としても二人を殺そうと

まず

高速道路では大型トレーラーで襲撃、
あきらかな現実となって物質化し、猛攻により
エドとロレインを散々疲弊させた後、


今度は
疲れきった二人が
またもや現実の車と錯覚するように

“黒い”セダンという
“不安をあおる車”の【幻覚】を見せたのである。


もし、二人がまんまと操られたまま
エドがハンドルを切るかブレーキを踏んでいたら
つり橋から落下し
二人の命は無かっただろう。

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そうして

その後は何事も無く、まもなく二人は
コネチカット州に入り、帰宅。

鏡の中の悪魔・悪霊達も
すべての魔力を出し切ってしまったのか
ウォーレン家に着き、自営博物館へおさまった後は
何の怪奇現象も起こしてはいない。


この魔鏡が収められている
夫妻が始めた【オカルト博物館】は、
米国コネチカット州に現存。

2006年に夫のエドは亡くなってしまったが
ロレインは現在も霊能者活動に専念。

神父の協力のもと
オカルトミュージアム内を定期的に祈り清め
運営も手がけている。

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Lorraine Warren speaking at the conference/2013

今後も世界は、
年老いて尚 闊達なロレインの活躍に
期待してゆくだろう。




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禁じられた中世魔術(後編−上)

2017/08/01 23:38



エド・ウォーレン&ロレイン・ウォーレン

全米で、この夫婦ほど名を馳せた
霊能者ペアはいないだろう。

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彼らが有名になったのは
心霊調査や事件に関わってきた実歴の多さもさることながら
それらが非常に重い事件・・・
悪霊・悪魔が起こす心霊事件が主だったからであり、
各事件のあまりに濃い内容が
話題と評判を呼んで、幾多の著書や映画にもなり
今でも高い人気を保っている。

妻のロレインは生来のサイコメトラーで、
防御力はあるが、それよりも
霊視・透視・予知の面で突出
しており

悪魔学を網羅し悪霊の類も熟知しているがため、
常に表に立って挑むエドを
補佐
するに抜群の力を発揮している。

夫のエド・ウォーレンは、
カトリック教会が認めているほど
“邪悪の存在”を知識と経験で知り尽くし、
裏打ちされた確かな学識&攻撃力の強い霊力
を武器に
受けた心霊事件では、いつも先頭に立ってあたる。
そのパワーゆえ、自らを
“大天使ミカエル”の生まれ変わりと称している
ほどだ。

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Edward Warren Miney (1926.09.07.–2006.08.23. USA)
Lorraine R Warren(1927.01.31. USA)


そんな二人が、
ニュージャージー州にあるオリバーの家へ
早々に到着し、家の中へ一歩
足を踏み入れた途端・・・

家中に転がっていた物やガラスの破片が
猛スピードで飛び、
二人を目がけて襲ってきた


それだけではない。

ダァン!バン!バターン!と
家中の壁や天井がバットで叩いているような音をさせ
バタバタと何人も走り回る足音、
低い獣のようなうなり声、
家の中へ進もうとする二人を阻むように
部屋のドアが凄い勢いで開閉を繰り返し

玄関を入ってから
10歩も先へ進めない状態の
ひどく激しいポルターガイストが始まった。

だが、

このような攻撃の最中でも
悪霊との歴戦を数多くこなしてきた二人は
“今、オリバーの家にたむろしている悪霊たちは
どんな状態でどの段階にいるのか”
を冷静、かつ、すぐに判断した。

エド・ウォーレンは説明する。

「悪魔や悪霊・・・彼らの行動の特徴は
大きく分けて3パターンに分類できます。
1.襲撃・脅迫 
2.威圧
3.憑依

そうして憑依した人間の無意識を操作し
無残な死の姿や
死後の地獄にのたうつ姿を幻覚視させます。

やがて五感だけでなく魂の領域への攻撃が成功すると
憑依された人間は生命力が無くなり
最悪、死がもたらされることになるのです。
それは魂の死、神の愛から永遠に引き離される
救いの無い、絶望の死
なのです


画像
当時のオリバーの家周辺を回るウォーレン夫妻
pht by P.M.Hunters

家に数歩入ったエドとトレインを激しく脅すように
襲撃を仕掛けてきたのを確認した二人は
オリバーはまだ憑依の段階に達してはいない・と判り

とりあえずその場は大人しく
一端、家の外へ出た。

そしてゆっくり歩きながら
周囲を注意深く観察。
オリバーの家以外は、特に変わったことや
怪奇現象などの不穏な動きは無いようだった。

良かった・・・まだ間に合う。
悪霊たちはオリバーの家だけに留まっているし
オリバー自身も、過ちを自覚し
教会へ非難している間、懺悔と祈りを捧げている。
何とかなりそうだね、と
一息つくように話しながら歩く。

1時間くらいたった頃。

突然、
車のクラクションがうるさく鳴り響いた。

止まらず鳴り続ける
静かな住宅街を劈く音のもとへ
走って行くと

オリバーの家の、
表玄関前にある十字路を塞ぐようにして
夫婦の車が路上に移動していた

家の敷地内(庭)に止めたはずの、
ロックされ手元にキーもある無人の車が。

二人が急いで車に近づくと
車のクラクションはピタリと止まった。

静かになった車を見れば
周囲に人影は全く無く、
確かに中からロックされており
サイドブレーキも、引かれたまま
になっている・・・。

楽観が出来ない状態であることを
二人はここで知った。
オリバーの家だけで留まっている段階なんて、
とんでもない。

その証拠に、家の外に止めてある乗用車を
個人の敷地外(公道)まで移動させられるということは
悪霊たちはいつでも外へ出て
この周辺住民へ攻撃できるというアピール
だった。

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悪霊たちを阻止できる敵、
ウォーレン夫妻に対する派手なデモンストレーション。
いわばこれは
悪霊たちからの、大胆な挑戦でもあった。

「私(エド)はエクソシストの際も
司祭を守り、祝詞や祈りの力を通すため、
先頭に立ってパワーを出すので
悪魔や悪霊の邪悪なエネルギー攻撃を身に受けます。
見えない鞭(サイキック・スラッシュ)で打たれたり
悪霊たちのシンボルマークを焼き付けられたり、
軽く空中へ投げ飛ばされたりするのです。
聖なる守りを受けている私でさえこうなのですから、
普通の皆さんは、このような攻撃を受けたら
まず、ひとたまりも無いでしょう。」


猶予は許されていなかった。

悪霊たちが近隣住民達へ邪悪なパワーを広げる前に
何としても事を沈めなければ。

だが、
通常のエクソシズム(悪霊祓い)では
時間がかかりすぎ、
合間の時間に攻撃を仕掛けられ
返って解決が長引く恐れがあった

思いきった手段を講じ、
命の危険は伴うが一度で悪霊たちを静める
術を行うことにしたエドは、
ロレインの霊力による補助で無事やり遂げる。

鏡返し”。

鏡を使い悪霊(使い魔)を呼び出す
スペキュラム魔術の逆を行う降魔術
を使い、
オリバーが望んだ効力すべてを
そのままそっくり
オリバーに呼び出された悪霊たちに返して無効化する・・・
そんな方法だった。


(この返し術は、悪魔学に精通したエドであったからこそ
成功した方法だといってよく、彼の著述には
この返し技の手順や詳細は記されておらず、語られてもいない。)


エドがその場でアレンジしたという
彼独自のスペキュラム魔術儀式を、ロレインと行った。

画像


すると
オリバーの術に召喚され未来を見せたり
運命を捻じ曲げたりという力を与えていた悪霊が
まず真っ先にターゲットとなり、沈黙


続いて、

エドが“返しスペキュラム術”で使った
鏡に宿る“使い”が

次々と家に居残っていた悪霊たちを駆逐
していった。

最初、足を踏み入れたときが想像できないほど
猛威を奮っていたポルターガイスト・・・

悪霊達の活動が、ピタリとなりを潜めたのだ。

すぐさま家中に聖水をふり
司祭が祈りを捧げながら歩く間、
ロレインは慎重に、くまなく霊視してゆく。

悪霊達の気配は無い。

だが・・・

「私達は、経験上よく分かっているのです。
悪意に満ち、強い悪霊はまた
非常に“狡猾で悪質なウソツキ”である
ことを。
この時もそうでした。
エドと私の聖なるパワーに降参したように気配を消し
すっかり退散して解決したふりをするのです。
この“偽装”は、私達を油断させ突き落とそうとする
悪魔悪霊の常套手段
なのです」


悪霊達が消えていると伝えたロレインの声は
幾分低く、緊張を含んでいた。

エドも司祭も
その意味を重く受け止めていた。

戦いは まだ
完全に終わっていなかったのである。




※構成力に乏しいため長文になってしまい
終わらせることが出来ませんでした。
当後編は続きとさせて頂き、お詫び致します。
次回で必ず完結させます。
申し訳ございませんでした。




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メイドが起こした騒霊現象

2017/07/26 22:14


1867年、7月3日。

米国マサチューセッツ州の広いお屋敷に
アイルランド系の少女が
住み込みのメイドとして雇われてきた。

だが、このお手伝いの少女
メアリー・キャリク
屋敷で働くようになってまもなく
怪奇現象が多発する
ようになった。

画像


お屋敷には
奉公人を呼ぶためのベルが
家中に設置されていたのだが、

このベルが誰も押してないのに勝手に鳴り出し
あまりにちょくちょく鳴り出すので
仕方なしに修理を頼み、工員が来るまで
接続を切ったままにしておいたのだが
信じられないことに、電気が流れてないはずのベルは
ずっと鳴り続けていた。


そのベルは、天井に近い
高さ約12フィート(約360cm)の所に据つけられていたが、
メアリーと一緒に
他の奉公人達もいる状態ですら
勝手に鳴り響いていた。

つまり、
誰も悪戯などしていないのは
屋敷内の誰もが確認している
のだ。

またあるときは、

メアリーが重い石の台に
お茶のトレイセットを置こうとしたら

突然、その石台(重さは約50ポンド:約23kg)が
ビョン!と飛び上がって

置く寸前だったトレイに当り、
木製で出来た丈夫なトレイは真っ二つに割れ、
派手な音を立てて高級なティー・セット・・・
陶磁器類が払い落とされ
ものの見事に砕けてしまった。

画像


ショックで驚き
身動きを忘れたメアリーの前で
さらにその直後。

今度は彼女は勿論、誰も触っていないのに
重い石の台は再びジャンプするように飛び上がり、
今度はそばの床へ
ドスン!!

大きな音を立てて勢いよく落ち、

二つにパックリ割れてしまった。

その後も電気系統類の不可解な故障や
食器や用具類の物品が、
メアリーの周辺で意思を持つように動いたり壊れたりするので

10代前半だった少女メアリーは
眼前で起こる数々の怪奇現象に耐え切れず、
とうとうヒステリー状態となる

睡眠中は引っ切り無しにうわごとを言い、
神経性の発作を頻発するようになってしまった彼女は
約2ヵ月後の9月18日に精神科へ入院、
療養生活となった。

だが数年後、
幸いにもメアリーは健康を取り戻し
別のお屋敷ではあるが、
再び住み込みのメイドとして働くようになった。


以後、彼女の周りで
ポルターガイスト現象が起こることは
一度も無かったという。


画像


この事件は
1868年に米国マサチューセッツ州で
実際に起こったもので

当時の流行月刊誌
『アトランティック・マンスリー』
にも掲載された怪奇現象である。


ポルターガイスト
よく知られている怪奇現象の一つであるが
未だに明らかな原因が解明されていない

ポルターガイストにおける調査で
世界的権威として知られた、
M.グロス氏いわく

「ポルターガイストの説には、主に二つあります。
一つは、人格の一部が外面化したもの。
たとえば、極度の緊張状態にある人間に起こるもの。
もう一つは
人格の外面化と外部の力とが合わさって起こるもの。

心霊や未知の世界に属する存在からの
我々には理解できない力――― 、
などが加わって、騒ぎが起こるケースです」


画像
M.Grosse (1919.03.06.–2006.10.14. England)

このメアリーのケースも

親元から離れ、不安な気持ちで
初めて奉公先での仕事についたことで
強く緊張した
10代前半の少女が
ヒステリー性を発揮して現象を引き起こしたのか?

それとも

ポルターガイストを引き起こすような“騒霊”が
精神的に未成熟な彼女に取り憑いて

数々の騒ぎを引き起こしたのか?


挙げられるのは推測だけで

結局、
他のポルターガイスト現象と同じく

ハッキリとした原因は
分らずじまいである。



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エフェソスと黒聖母

2015/12/16 22:32
トルコの地中海沿岸にある、古代都市エフェソス遺跡は
現在も世界有数の観光地としてつとに有名
である。

さて、

このエフェソス遺跡の南側に位置する、緩やかな山の中に
“ローマ法王庁公認の聖地”があるのを
ご存知だろうか。

イエス・キリストの御母君、
聖母マリアが余生を送ったという家が、それである。

画像


19世紀ドイツの、尼僧K.エメリッヒ(1774-1824 独)
不食の上、
原因不明の病で実に12年間、横になったまま過ごした人物であったが、
キリストの聖痕現象を身に受け、時には血を流し
空中浮揚や透視・読心といった特殊能力を示したという
神秘家でもあった。

その寝たきり状態の中、
彼女は

「なだらかなオリーブの茂る丘、ラバの通れる道の先・・・
エーゲ海とサモス島が見渡せる場所。
聖母様が死を迎えるまでの生涯をすごした家が、そこにあります」


幻視によって導かれた
訪れたことの無いエフェソスの様子を詳しく伝え、

それに基づく発掘調査を1891年に行ったところ
間違いなく
エフェソスから9kmほど離れたオリーブの丘に
1世紀の建物遺跡と暖炉と見られる跡・その灰が、そして
4世紀の壁の跡や7世紀に建てられた聖堂跡などが
次々と発見された
のである。

それまで
聖母マリアの生涯について大きく分かれた2つの論争があったのだが
このエメリッヒの幻視に基づく大発見が
「聖母マリアが没したのはエルサレム」という論を打ち消し
「エフェソスで聖母マリアは生涯を終えた」という決定を促した
のである。

その後1967年、
ローマ教皇パウロ6世がこの家を訪れ、聖母に祈りを捧げたことによって
ローマ法王庁公認の聖地へと格上げされた。

そしてもう一つ、

「エフェソスの聖母マリアの家」を語る上で特筆すべきは
ここで奉られている
『黒い聖母マリア像』であろう。

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エフェソスだけでなく
『黒聖母(または黒聖母子像)』は、世界に約400体、存在する。


この黒聖母像の殆どは
“色塗りして黒くした”のではなく、
初めから“黒い木材や黒い石材などを利用し、作られた”

像であるのが判明している。

20世紀にこのことが判ると、様々な研究家達が説を唱え
今でも論じられているようだが
ヨーロッパ中西部・特に古くケルト人たちが活躍した地域を中心に
黒聖母像が多く存在す
る事実から、
各地の古い『地母神信仰』との習合結果ではないか?
という説

やはり一番強いらしい。

例えば、
エフェソスはエーゲ海沿岸に発展した文化都市であった故、
古代の女神・アルテミスを信奉する聖地であったし

画像

(エフェソス遺跡アゴラから出土されたアルテミス像。
上半身は乳房、あるいは蜂の卵、男性の睾丸であるとされ
豊穣の女神・大地母神として崇められていた女神像である。
また、この像はクレタ島のアルテミス神などの原型といわれる。)


他に、代表的な地母神としては
ギリシャのアルテミス・ローマのキュベレィ・エジプトのイシス・・・

などが挙げられるが

事実、
フランスのサン・ジェルマン教会では
安置されていた黒い聖母がイシスであることが判明し、
1514年頃に撤去
され
シチリアのギリシア語地域であるエナ の教会に安置されていた聖母は、
大地の女神デメテルと、その娘ペルセフォネであった
という。

また、黒聖母像の分布が
古代巨石文明遺構の分布と多く重なることから、
黒聖母と、ドルイド教の関連性も指摘されている
そうだ。

さらには、黒聖母像を奉る地域において
聖母出現が多い
ことも、避けることは出来ないだろう。

画像

スイス アインジーデルンの黒聖母


画像

スペイン モントセラト モンセラ修道院大聖堂の黒聖母子像


画像

フランス ノートルダム・デュ・ピュイ大聖堂の黒聖母子像



『ファニート、どこへ行くの?
私の子供の中で一番小さくて愛らしい子、ファニート・・・』

スペインはグァダルーペで起こった、かの有名な聖母出現事件は
1531年12月9日、
何の変哲も無い素朴な市民、フアン・ディエゴが受けた
聖母からの、こんな呼びかけで始まった
のだが
(ファニートは、フアンの愛称。)

グアダルーペの聖母は
先住民文化において重要な地位を占める
リュウゼツラン(竜舌蘭)の女神との習合であるとの説
が古くからあった。

画像

(スペイン グァダルーペの黒聖母像)


1968年4月2日〜1971年の長期間にわたり、
カイロのザイトゥーン (Zeitoun) にあるコプト正教会で出現した聖母

非常に多くの人がこれを目撃し
治癒などの奇跡があったことがよく知られている。

だが驚くことに、

このコプト正教会での聖母出現は
近年にも再度、起きており

それは、2009年12月9日
無原罪の聖マリアの祭日の、翌日より始まったという。



この動画は
一般見物客が携帯で撮影したものなので、画質がよくないが
簡単に説明すると、
黄色く(黄緑?)両脇で光っているのは教会屋上の十字架で
真ん中付近で、薄いブルーに光っているのが
出現した聖母マリア。

ここで特に不思議だと思うのは、
両脇で黄色く光っている十字架。これらは特に
照明が設置されていない、ただの石造りの十字架・・・との事。
なのに、何故かそれ自体が
電光の様に、光を発し輝いている・・・。


そして、エジプトといえば
古代神話の中での地母神、女神イシスが
多神教の中の代表的な、母なる女神として
長い数千年の時を経て信仰されてきた
地であった。

“混じりけの無い純粋始原の色”
“何ものにも染まらない色”
“万物の根源の色”
“全てを生み出す大地の黒土色”


「聖なる黒」=「母なる色」という解釈が
黒いマリア像を創り、古代の地母神と融合、
母なる存在への信仰を引き継ぐもの・・・という解釈へ辿りつけば



「白」=美しい・純粋・光・正しい・善
「黒」=汚い・カオス・闇・悪い・罪

などという

単純な決め付け、浅はかな考えは
唾棄すべき愚かさなのだと、気がつかなくてはならない
だろう。



今はすでに
そんな時代に来ているのだ。



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奇妙なドラマ再放送

2015/12/15 20:42


あまた溢れるSF小説作品群の中でも、
古典的SF小説の名作として、今でも光を放つ
H.G.ウェルズ著作SF小説、『宇宙戦争』


画像

(Herbert George Wells, 1866.9.21.〜1946.8.13.英)


メディア展開として

日本では9人もの翻訳版が刊行されており
映画では1953年度版と2005年度版があるが
なんと言っても、
この『宇宙戦争』の名を大いに高めたのは
事件に発展してしまった、ラジオドラマ版
であろう。

1938年、米ラジオ局のCBSネットワーク“マーキュリー劇場”で放送された
このラジオドラマ版『宇宙戦争』は
“宇宙人が地球襲撃をしてきている現場から実況を生で伝える”
という形を取った脚本(筋立て)
であったせいか
はたまた
名優オーソン・ウェルズの力が大きかったせいか、

画像

(George Orson Welles, 1915.5.6.〜1985.10.10.米)


このラジオ番組を聴いていた数多くの人々が
「本当に火星人が攻めてきた、地球はもうお終いだ」
勘違い&本気で思い込んで
しまい、

火星人に殺されるより死を選ぶ・と、心中騒ぎが起こったり
火星人を倒して地球を守ろう!と義勇軍を組織したり
夜空に浮かぶ給水塔を宇宙船だと勘違いして銃撃、破壊する者が出たり
・・・

という
一種のパニック状況を
多数 引き起こしてしまった
のである。

(おかげで訴訟沙汰にもなったそうだが、
番組の端々で「これはフィクション」と流していたため
棄却・無罪となっている。)


そんな、あまりにも有名な大事件を起こした
いわくつきのSF名作『宇宙戦争』、1938年のラジオ放送から
約50年後。



ある一家で、
この大事件を回顧させる
オカルティックな出来事が起こった。


1988年、米オレゴン州。
ある一家が町の小道具屋で古いラジオを購入。

立派とは言えない自宅に使い古した雰囲気がマッチして
置いても違和感が無いし、
「なぁに暇つぶし程度の音声が聴こえればいいのさ」、と軽い気持ちで買った
その中古ラジオのスイッチを帰宅して早速、
オンしたところ―――

宇宙戦争(当時のタイトルは『火星人襲来』)が、流れた
のである。


画像


一家は、50年前の大事件を知っていたため
「ああ!これがあの有名な・・・」と
当時の噂話や伝え聞いた顛末話などを時折口にしつつ、
しばらくラジオに耳を傾けていたのである。
過去の話題作を再放送しているのだな”、と思いながら


ところが、だ。


その再放送名作ドラマ(?)が終了しても
流れてくるのは、

1938年のニュース、1938年の天気予報、1938年の道路状況、1938年の商品CM、
1938年の流行歌、1938年の音楽、1938年の、、、


という具合で、

変だな・と思って他の周波数(チャンネル)を何度か変えてみても
1988年の現在を知らせる番組が全く無く、
1938年の話題ばかりしか聴こえてこない
のである。

録音したテープレコーダーならともかく、
これはラジオなのだから、この現象は明らかに異常だろう、
何か変な仕掛けでもしてあるのではないか?と
ラジオを分解し、中身を調べてみたものの
テープレコーダーはおろか
受信装置めいたものなどが仕掛けられている形跡は、一切無かったのである。

とりあえず、

せっかく買ったのだから・・・と、ラジオはそのまま使ってみたが
1988年にも関わらず1938年当時の情報や番組しか流さないという奇妙な現象は
購入してから、約一週間も続いていた
らしい。


さすがに気味が悪くなった一家は
購入した店ではなく、
ある霊能者にラジオを持ってゆき、鑑定を依頼


すると、その霊能力者いわく


「霊界からの電波を受信していたのでしょう。・・・今でも・・・
ほら・・・聴こえませんか?
私には、死者の声がかすかに混じって聴こえてますよ。
1938年の番組音声と共に
・・・」。




ちなみに、
件のラジオドラマ『宇宙戦争』をプロデュースし名を馳せ
迫真の演技で多数の人をパニックにまで取り込んだ
名優、オーソン・ウェルズは
1988年にはすでに故人となっている


だが、彼の祖母は
オカルトに興味を持ち、魔術を実践したりする
ヒステリー系の巫女体質であった
という。

もしかしたらそれが
なんらかの影響を、中古ラジオへ及ぼしたのであろうか?

それとも単純に
たまたま何の要因も無く、ある古ぼけた一台のラジオへ
霊界電波が送信されたのか?



すべては、謎である。





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謎に漂うミイラ船

2015/01/16 23:52


1948年2月。

インド洋の北方、
アンダマン海一帯を航行中の船が
緊急無線を傍受した。

「SOS・・・SOS・・・こちら、オーラン・メダン号
緊急事態発生!緊急事態発生!S0S・・・至急、救助を・・・」


画像

                    (Ourang Medan)

発信しているメダン号に現在位置を聞くと
さほど離れていない場所と分かったため、無線を受けた船・・・
シルバースター号は、
直ちにそちらへと向かった。

当時の天候はとても穏やかで、
離れていない場所なら尚更、嵐に襲われたはずは無い

おそらく何か、
突発的な事故か、船体の破損・故障が
起こったのだろうと判断した。

速度を上げ、救助航行しながら
メダン号を励まし、様子を逐一知るために
常に無線をオンにしていたのだが
そのうち、メダン号からの無線が
だんだんと
異様さを帯びてきた
のだ。

「船長は、すでに死亡・・・船長は死亡・・・他の乗組員は
・・・他の乗組員も、ああ・・・多分、同じ運命を辿るだろう・・・」


「ああ、ああ・・・私ももう、駄目だ・・・
神よ・・・ああ、こんな恐ろしいことが起こるなんて・・・」


徐々に言葉が少なくなり
やがて低いうめき声だけになった
と思うと、
それを最後に
無線は途絶えてしまった


画像


急ぎ救助に向かったシルバースター号が
波間に漂うメダン号を発見したのは
無線傍受から、3時間後


救命ボートで助けに向かった船員達は
メダン号の外見は、
まったく破損していない
のに早くも気がついた。

何かに衝突した跡も
火災が起きた様子も無く、
通常通りのきれいな船体だったのだ。

首を傾げるばかりだったが
ともかく人命救助第一と、
急いでメダン号につき
ボートから船員達はようやく甲板に下りたのだが・・・

とたん、
常軌を逸した光景に、
船員達は、凍り付いてしまった


救助を求めてきたメダン号の乗り組み員は
それぞれの持ち場にいたのである。

ただし、

ミイラのように、干からびて

画像


ある者はペンを持ったまま、
ある者は前方に向かってカッと目を見開いたまま。
また、ある者は
虚空を掴むような姿勢で両手を伸ばしたまま
まるで何かに助けを求めるかのように。

独り残らず全員、干からびて
固まっていたのである。

しかも、人間だけではない。
船内で飼われていた犬までもが
ミイラ化死体となっていた
のだ。

おまけによく見ると、
死体は干からびているだけで、あとは皆、
一つの外傷も無かったのである


不気味な空気の中、
何事が起こったのか、まったく理解できず
恐怖に襲われたが
真っ先にまず、メダン号が航行可能かどうか
調べなければ・・・と、
船室の入り口をあけようとした直前だった。

突然、機関室から出火。

ボン、ボン、と爆発音が続いたため、
危険を感じ慌てて救命ボートへ乗り込み
救助隊全員が船から離れると、
それを見越したようにメダン号は大爆発。
瞬く間にバラバラになって、海の底へと沈んでしまった。

画像


SOS信号を発してから、
わずか3時間

その間、オーラン・メダン号では
一体、何が起きて
何故、彼らの死骸は
ミイラ化し、干からびてしまったのだろうか


メダン号は爆発し
跡形も無く、海の藻屑と消えてしまったので
残骸一つ無い状況では結局、
原因すら調べることも出来ず・・・

当時の推測としては

事件当時、メダン号の船体には
無数の鮫が取り囲んでいたということから
何か、有毒ガス等の発生によるものではないか?

という説や

海上でごく稀に発生する超低周波が
何らかの理由で巨大化し、
乗組員全員の命を奪ったのではないか?
という説。
これが一番有力だったらしいのだが

画像


結局は決定打に至らず、

真相は
今も謎のままである。







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映画のベースとなった悪魔憑依事件

2015/01/12 20:10

アメリカ、ジョージタウンに住む
ある13歳の少年の部屋から、
カリカリと引っかくような音や
壁を叩くような原因不明の音
が聴こえたのは

1949年1月15日、深夜。

それを契機として、
その少年と家族は、翌日から
矢継ぎ早に、怪奇現象に見舞われることとなる。

車で外出すれば、エンジンがかからない
ブレーキが甘くなる、カー・ラジオが勝手に鳴る

降りようとすれば
同乗者全員が金縛りになり動けなくなる

初めは、
その場で首をひねるような
「気のせい」で済ませる程度ではあった。

画像


だが、
怪音が聞こえた1月15日から、
一週間後には

突然、家じゅうの窓ガラスが一斉にガタガタ鳴り出したり
食器や小物が飛んだり家具が動いたり、
壁にかかっていた飾りや額縁が
宙に浮いてゆらゆらと動き回った後、元通りに戻る
・・・
などという現象が、
複数の人間の眼前で起こるようになってゆく。

そしてそれは家庭だけではなく、
少年の通う、学校でも頻発し
椅子に座ったまま滑るように移動したり浮いたりという
信じられない光景をクラス全員に目撃され
教師や生徒達から奇異の目を向けられた彼は
登校拒否となり、
家で毎日を過ごすようになる。

さらに、6週間後。

少年の体に赤いみみず腫れができ
寝言と誤魔化せない
“神を罵倒する”下卑た言葉を喚きながら
激しく痙攣し、
ベッドから浮き上がる
までになってしまう。

連日、少年が絶叫し
神への冒涜、卑猥な言葉を吐くのに耐えられず
家族は教会の司祭に助けを求めたが
効果はまったく無く、
彼の悪魔的な所業はエスカレートする一方であった。

途方にくれた両親が望みを託したのは、
地元で行われていた降霊会。

大して期待していなかったが、
主宰していた霊媒が邪霊の網を抜け
霊界へのアクセスに成功


『セントルイスへ行け。助けが得られる』

というアドバイスが
少年の皮膚に
赤い文字となって浮き上がった。

画像


他に方法が見当たらなかった家族は
セントルイスにあるイエズス会系のカトリック病院へ
少年を連れていった。

医師や看護師も揃った、そこで
熾烈を極める
本格的な悪魔祓いが幕を開けたのである。



神父にツバを吐きかけるのは当たり前。
暴れる蹴飛ばす襲い掛かる、雄叫びの罵倒は日常茶飯事。

(神父の一人・ハロラン神父は殴られて
鼻の骨を折る重傷を負っている。)


さらには、部屋の温度が急低下するなどの
あり得ない現象がしばしば起こる。

十字架を手に、ベッドの傍らで
聖句を読み上げる神父に向かい、
浮遊した少年が空中から襲い掛かった時、
置いてあった聖書が
どういうわけか少年の手に向かって飛び、
当たってバラバラになって舞い散り、
寸でのところで神父が守られる
・・・という
さながら、
ドラマのようなバトルアクションも見られたという。

セントルイスに着てから10日後。
なぜか、急に憑依現象が治まった。

同時に、
少年の胸へ“X”の文字が浮かんだため
10日以内に悪魔は出てゆくだろう、と
エクソシストのスタッフは、やっと
悪しき闘いの末、光明を見た気分になったのだが・・・

画像


それは悪魔側の偽装であった。

スタッフ全員に安堵の表情が出た途端、
彼らをあざ笑うかのように
憑依していた悪魔達は、再び少年の中で暴れまわり
一段と激しい現象が巻き起こる。

神父とスタッフは、
今まで以上の覚悟を持って対抗、
最後の力を振り絞って立ち向かった。

少年に十字架を常時握らせ、
守護のメダイを身に付けさせた
上で
復数人の医師を現場に立ち合わせた
看護師5名がかりで暴れる少年を押さえつけながら
文字通り、
死闘ともいうべきクライマックスを迎え、
ようやく悪魔の屈服・追放に
成功したのである。

それまでに行ったエクソシズムは
約3ヶ月間行われ、
回数にしては
実に、30回を超えたという


画像


この少年はその後、
憑依されることも無く平穏に暮らしたそうだが
事件に関わった
レイモンド・J.・ビショップ神父の日記が
ワシントン・ポスト紙に掲載された
以外、
生活上の支障を考慮し
少年の詳しいプライバシーについては、
現在も堅く閉ざされている。

そして

この壮絶な事件は、後に
【エクソシスト】として映像化され

エクソシストや悪魔の存在を、
一般へも浸透させ、
広く世に知らしめた
のである。

画像





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黒衣の僧霊とポルターガイスト

2015/01/07 19:29


1966年9月。

イギリスのヨークシャー州、
イースト・ドライブ30番地にある、プリチャード家。

15歳のフィリップと祖母のセアラ、
2人きりで留守番をしていた、ある夜に
何の前触れも無く、その怪奇現象は幕を開けた。

他の家族が休暇で出かけている間の留守番として
静かにのんびりと過ごすはずだった2人は
初日の夜、
突然、煙のような霊のような浮遊物――、
得体の知れない気体に包まれた

2人でどうしてよいか分からず、
あたふたしている内に その気体は消えたが
直後、ふと見た足元の床には
不思議な水溜りができていた。

画像


続いて翌日。

今度は地震でもないのに
台所の食器棚がガタガタ震えたかと思うと、
信じられないことに、
その食器棚が“歩き出した”
のである。

とにかく最初は
「タチの悪いイタズラ」だと納得するため懸命に家中を調べ、
誰かが忍び込んだのだろうと、
脅し文句を言いながら声を上げ人の姿を探し回ったが
結局、何の根拠も・・・
原因が見つけられない。

昨晩二人が襲われた、
煙のような雲のような気体も
始めは“天井の内装材か塗装が粉となって舞い散った”と思ったが
その推測も途方の結果に終る。

床に出来た水溜りは、水道管の不具合と思ったが
これも調べた挙句、あてが外れる。

気体のようなものが出たのはその一度きりだったが、
困ったことに、
床の水溜りと、家具たちが動き回る・・・という現象は
連日のように起こり続けた。

原因不明の現象のせいで、騒がしいのと床を拭く作業に
うんざりしつつも耐えていた一家だが
奇妙なことに、これらの奇現象は
数ヶ月でピタリと止まったのである。
始まったときと同じく、何の前触れも無く・・・だ。

画像


しかし
プリチャード家全員が、そんな
悪夢のような過去を忘れた頃の、2年後。

信じられないことに、再び、
家の中で家具類や額縁などが自由気ままに飛び交い、
家具や調度品が歩き出すという
恐怖の現象が起きだした。

しかもこの時には
家族全員が次々と家の中で
影のような姿がチラつく」のを目撃

おまけに、
家族ばかりでなく近所の人達まで
「黒い頭巾付きの、僧衣をまとった背の高い男」
の姿を目撃
した、という声が
次々とあがってゆく。
他人の口に鍵はかけられず、結局こうして
プリチャード家のポルターガイスト・幽霊目撃現象が
評判となり、お化け屋敷として広まってしまった。

画像


そしてこの時期、
家族は、ある事実に気づく。

ポルターガイスト現象の大概は、
14歳の娘・ダイアンを中心に騒ぎが起こりはじめるのである。

ヘアブラシが浮かんだと思うと
弾丸のような速さで顔をかすめたり、
髪や腕などを掴まれ目に見えない力で引きずり回されたり、
時には、ベッドの上に放り出されたり。

だが、乱暴な扱いを受けつつも
不思議なことにこのポルターガイストは
家族の誰も、
体に傷を受けることは無かった
という。

これらの現象に対し、
教会のお払いを受けたりしたものの
現象自体は一向に止む気配が無く、
為すすべも無いまま、暗澹とした気持ちで
毎日を過ごしていた、ある日。

ダイニングに続くドアの、曇りガラスの向こう側に
黒い影を見つけたフィリップは
日ごろのストレスもあり、怖さを忘れて
そのドアを
怒りのまま、突進する勢いで開けた。

すると、

背の高い、黒衣の僧が
床の中に吸い込まれてゆくようにして消えていくのを
ハッキリ目にしてしまう。

それまで、
“ボンヤリとした影”としてしか
霊を目撃していなかった彼は
初めて怖気と冷たい汗を感じたが
奇妙なことに
この目撃以降、黒衣の霊の姿を見る者が一人もいなくなった。

そしてまもなく
つられるようにして
ポルターガイスト現象も消えてしまったのである。

画像

(Colin Wilson 1931.06.26.-2013.12.05. 英)

その後、怪奇現象は無いとのことだが
大評判になってしまった、
プリチャード家の、一連の怪奇現象は
著名な作家であり、超常現象研究家としても有名な、
コリン・ウィルソン

思春期の少年少女を中心に起こる
「イギリスの典型的なポルターガイスト現象」
として判を押したことで

さらに有名になった。

度々、
家族だけでなく周囲の他人にも目撃されていた
“黒衣の背の高い男性”の霊は、
昔、この周辺にあった
ベネディクト派の修道院にて、縛り首にされた
修道僧の亡霊ではないか、と
推測されている。

画像


だが、ポルターガイスト現象との関連は
いまだ謎のままである。





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日本最古の心霊写真

2014/12/24 22:53


日本で始めての心霊写真を世に紹介したのは、
現東洋大学である
『哲学館』の創始者として知られる人物

 
井上 円了(いのうえ えんりょう 1858.03.18.〜1919.06.06.)

彼は一方、
妖怪研究者としても有名である。

画像


そんな井上円了が、
初めて“心霊写真”とやらを見たのは
1878年(明治11年)当時、
熊本の鎮台地方にいた、一兵士が撮った写真だったという


聞いた説明によると、

写真には
その時、現場にいなかった兵士の姿が映っていた。
何故か写っていた兵士は、
ひょっとしたら
先の西南戦争時に戦死した兵士の霊ではないか?、と
地元で大変な評判になったらしい。

後に、井上円了は
自著「続 妖怪百談」(1900年刊行)にて

「幽霊の写った“最も古き”写真が、
その時見た一枚である」

と記しており
それ以来、一貫して主張し続けてきた。

画像


確かめられようものなら確かめたいものだが、
しかし残念ながら
井上円了の宣伝も手伝ってしまったのか
その写真は、あまりにも評判になってしまい、
原版を見ようとする見物客が、集まりすぎて殺到。

その“日本でもっとも古き心霊写真”の原版は
酷く傷つき、
無数の心無い見物人たちによってキズだらけとなった原版からは、
もはや霊の姿など、確認すらできないくらい
悲惨な状態となってしまったのである。

当然のことながら、
日本最古と紹介された心霊写真は
現存していない


だが、もう一説では

現存する最も古い日本の心霊写真として
横浜の写真師・三田弥一が撮ったものがある。

小山天領という、
横浜の保土ヶ谷にある、真言宗「天徳院」寺の
住職を撮影した一枚だ。

画像


現像したこの写真を見た本人の住職は
驚きのあまり“悶死”した
・・・という、
なにやら尋常でない、いわく付きの心霊写真である

これが撮られたのは、
1877年(明治10年)だ、と言われている。

しかしこの写真、
二重写しという疑いが拭われず、
信憑性については
現在も物議をかもし出している
一枚だ。

ちなみに、
住職が何に驚愕して悶死したのか・・・であるが
二つの説があるらしい。

 ・病弱の妻を看病もせず見捨てた住職を恨みながら死んだ妻が写った
 ・僧職に着く前に切り殺してしまった自分(住職)の妾が写った


どちらにしても、
聖職者にあるまじき、ロクデナシ行為なのは否めない。

画像


たとえ

上記ふたつの説が違うとしても
見た途端、ショック死してしまう程だったのだ、

真相があったとしても
その内容は、間違いなく
さほど変わらぬロクでもない理由であったのだろう・・・。




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不都合な分身

2014/12/21 00:05


一人の人間が
同時に2箇所で現れる現象を

バイロケーション
(Bilocation:複所在)

または、

ドッペルゲンガー(Doppelgänger)

と言う。

この不可思議な現象は、
古今東西でよく知られており
こちらで以前紹介した、世界の大文豪・ゲーテの例を見れば

「自分の分身(ドッペルゲンガー現象)を見てしまったものは
近いうちに、死が訪れるであろう」


などという、複数所在にまつわる言い伝えは、
必ずしも当てはまらないのが分かる。

しかし、この現象が付きまとう人生は
ある種の生き難さを伴うようだ。

画像


現在、アメリカのメーン州に在住している
ジャネット・ブレナン

彼女は、なぜか13歳の頃から
もう一人の自分が、違う場所に現れはじめ

友人達から、

「さっき手を振ったのに、挨拶もせず無視するなんて!
アンタどーいう神経してんの!?」

などの苦情を受けるようになり、
批難されながら生きるのが、日常茶飯事になってしまっている。

彼女の分身―――、
もう一人の彼女、ジャネットは
誰とも話をせず、口を利かないのが特徴
らしい。

学生時代からその現象は続き、結婚して子供を持つ身になっても
ドッペルゲンガー現象は一向に止まらず、
最近では、驚くことに
彼女の娘にも
同じ現象が起こるようになっている
・・・
と言う。

画像


また、少し時期はさかのぼるが
ラトビアのリボニアにある名門寄宿学校へ
1845年に教師として赴任した、エミリー・サジェ

夢いっぱいで生徒達に教鞭を奮っていた彼女だったが
やがて生徒達から

「サジェ先生が二人いる」

と騒ぎが起こり始めた。
それでも最初のうちは、よくある生徒達のからかい・・・
要するに
新任先生へのイタズラ、だと思われていたのだが
そうこうしているうちに、
決定的な事件が起こる。

なんと、クラス全員――、

42人の生徒が
同時にその場で、2人のサジェ先生を目撃してしまったのだ


この目撃騒ぎを契機に
学校は大騒ぎになってしまい、
他の大人たち・・・職員達も、42人もの同時目撃者を前にしては
信じざるを得ない状況になったのである。

画像


サジェ本人に自覚は全く無かったのだが、
あまりにも騒ぎが大きくなってしまい
泣く泣く彼女は、転任した。

だが結局、その転任先でも
彼女のドッペルゲンガー現象はおさまらず、
またもや多人数の生徒達の前で、サジェ先生の分身を目撃され

とうとう彼女は、
教師という職自体を辞めるまでに
追い詰められた
のである。

画像


ちなみに、ある生徒が
好奇心からサジェの分身・・・本体でない彼女へ
触ってみたらしいが、
感触が無く

手ごたえは微塵も無かったという。




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